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製造元が苦境のANA「新型旅客機」、いつデビューできそう? 幹部の回答は… 実用化なら「世界一長い旅客機」も

乗りものニュース / 2025年2月4日 11時12分

ANAが導入する新型機のイメージ(画像:ANA)。

ANAの「777X」、とっても見たい!

25年度受領予定は「11機から4機に」

 アメリカの航空機メーカー、ボーイングでは2025年現在、旅客機の生産が平時のように行えない状況が続いています。

 単通路主力機「737MAX」は2024年1月に品質問題が発生し、現在FAA(アメリカ連邦航空局)より機体の製造機数を月間38機に制限されている状況と報じられているほか、現在開発が進められている次世代大型複通路機「777-9」は、5か月間飛行試験が行えず、開発スケジュールに大きな遅延が生じています。

 そうした状況下、「777-9」「737MAX」の導入を決定しているのが、ANA(全日空)グループです。同社は2機種の導入スケジュールをどのように予測しているのでしょうか。

 ANAグループでは「737MAX」シリーズの737-8を最大30機、777-9を18機導入予定です。さらに現在の主力機のひとつである「787」の追加受領も控えています。

 2024年10月に行われた決算会見でANAホールディングスの芝田浩二社長は「2025年度に納入を計画しているのは、777-9が2機、737-8が2機、787が7機です。これらは(年度内の)できるだけ早い時期で待っている状況です」としたうえ、「一定程度の、数か月の遅れを見込んで現在計画をたてているところです」とコメントしていました。

 しかし、2025年2月の決算会見で同社の中堀公博常務は、この受領スケジュールの見直しを発表しています。同社によると、これら受領予定だった11機において、一部機材の受領を2026年度に延期する計画とのことです。

 中堀乗務は2025年度内に受領予定だった各モデルの機数の内訳を、787が7機から3機へ、737-8が2機から1機へ、777-9が2機から0機に変更したと話します。その一方で今回の発表については「保守的に見ている」としたうえ、「少しでも(受領を)早められないか、ボーイングと継続して交渉を進めていきたい」ともしています。

 737-8はボーイング737シリーズの最新機種である「737MAX」シリーズの1型式であり、全長39.5m、全幅35.9mで、航続距離は6570km。燃費効率の良くなった次世代エンジン搭載に加えて、最新鋭の翼端により、ANAでも使用されている在来のボーイング737シリーズ(737-800など)と比較して約15%、消費燃料の軽減が見込まれるなどの優れた経済性を有しているとのこと。ANAでは、現在国内線で運航されているボーイング737-800の後継機として導入します。

 777-9は「ボーイング777」をベースにサイズアップなどを図りながら、燃費効率の良いエンジンや新設計の主翼を採用するほか、コックピットや客室を最新仕様に更新した派生型「777X」シリーズのひとつです。初飛行は2020年に行われており、全長は旅客機としては史上最長の76.7m。ANAグループでは、777-9の次世代の長距離国際線フラッグシップとして導入予定です。

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