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宇都宮LRT“西側延伸”詳細あきらかに! 目抜き通り「片側3車線→1車線化」バスは大幅整理へ 開業はいつ?

乗りものニュース / 2025年2月4日 7時42分

宇都宮駅東口から延伸するLRT(画像:写真AC)。

宇都宮市は2025年2月3日、同日に開催された「芳賀・宇都宮LRT」事業についての市議会議員協議会の説明会資料を公表しました。

LRT「西側延伸」かなり具体的に

 宇都宮市は2025年2月3日、同日に開催された「芳賀・宇都宮LRT」事業についての市議会議員協議会の説明会資料を公表しました。宇都宮ライトレール(芳賀・宇都宮LRT、愛称ライトライン)の宇都宮駅西側への延伸について具体的なイメージがまとまってきました。

 現在の宇都宮駅東口の停留所からJR線を越え、大通り沿いに約5kmを先行整備する方針です。停留所数は12。都心部は「人中心のウォーカブルな空間を形成」すべく、LRT導入により公共交通の利便性向上を図るとともに、「都心部への過度な自動車流入の抑制」にも取り組む、という基本的な考え方が示されました。

 5kmの延伸区間はI区間・II区間・III区間の3つに分かれます。うち、駅から市街中心部の馬場町、東武宇都宮駅付近を経て裁判所前までのI区間(「都心環状線」の内側)は、LRTの導入や歩行者空間の充実を図るべく、現状の片側3車線から「片側1車線」に減らす方針です。

 I区間は道路の真ん中に軌道を敷き、上下線のあいだにホームをひとつ作る「島式停留所」を検討するとのこと。また、全交差点への右折レーンを設置するほか、バス停については本線とは別に停車帯を確保するといいます。

 II・III区間については、片側2車線で整備。こちらは端部などを除き、上下線の外側にホームを設ける「相対式停留所」を検討するそうです。

 特徴的な検討事項の一つとして、「ふるさと宮まつり」や、自転車レース「宇都宮ジャパンカップクリテリウム」などのイベント対応があります。イベント主催者からは、「設備機器や架線の取り外し、レールの安全対策などを講じてほしい」との要望が出ています。

ほとんどのバスが走る「JR駅-東武」 どうなる?

 宇都宮の路線バスは、郊外からJR宇都宮駅と東武宇都宮駅の両方に立ち寄る運行が特徴で、市街の大通りは路線バスがひっきりなしに行き交うことから、SNSでは片側1車線化に渋滞を懸念する声も見られます。

 今回、LRTと重複する大通りのバスは「3割程度削減」し、捻出するバスのリソース(運行距離にして約3000km、約300本分)を、都市拠点と地域拠点をつなぐネットワークなどに振り分ける方針も示されました。

 大通りのバス停の統合・集約化も含め、バス事業者との協議を進め、開業2~3年前をめどに方針を公表するといいます。

 事業費は400億円程度と類推してきたものの、今後精査していくそうです。2030年の開業を目標として、2025年度内には「軌道運送高度化実施計画」を策定して軌道事業の特許申請を行うとともに、都市計画手続きを開始するということです。

 ちなみに、2023年8月に開業したLRTの東側区間は、2025年1月末時点で累計利用者数が700万人に達するなど好調に推移しているといいます。

【動画もでた】宇都宮駅西口を走るLRTのイメージ(映像)

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