トランプ大統領お願いします「F-35」売ってください! 台湾切望の最新ステルス戦闘機 ゲットのチャンス到来か?
乗りものニュース / 2025年2月11日 11時42分
アメリカが開発した最新戦闘機F-35。各国で導入が進むステルス戦闘機ですが、台湾はこれまで購入することができませんでした。しかし、トランプ政権が発足したことで潮目が変わりそうだとか。「夢」はかなうのでしょうか。
増強続ける中国空軍に対抗するためには
近年、台湾(中華民国)と中国(中華人民共和国)の軍事バランスは急速に中国側へと傾いています。中国人民解放軍は大規模な軍備増強を進めており、特に空軍戦力の強化が顕著です。これに対し、台湾は自国の防衛力を維持するため、近代的な兵器の導入を進めているものの、最新鋭の戦闘機の確保には依然として困難が伴っています。
台湾空軍にとって防空戦力の要となる戦闘機の確保は死活問題です。2025年現在、台湾空軍の主力戦闘機はF-16A、ミラージュ2000-5EI、および国産のF-CK-1C「経国」で構成されていますが、多くの機体が近代化改修や更新を必要としている状況です。
台湾は長年にわたり、アメリカからの最新鋭戦闘機の導入を希望してきました。しかし、アメリカは中国への政治的配慮から、台湾に対する最新兵器の供与には慎重な姿勢を取ってきました。
ゆえに、かつて台湾はF-16の導入すら認められない時期まであり、紆余曲折の末にようやくF-16Aを取得した経緯があります。現在、台湾はF-16Aを最新鋭のF-16V仕様にアップグレードするとともに、新造機のF-16Vを追加購入し、空軍戦力の刷新を図っています。
F-16Vの導入により質的な戦力アップは進んでいるものの、中国はJ-20やJ-35といった第5世代戦闘機の開発・配備を進めています。そのため、台湾が真に求めているのは、それらに対抗可能なF-35です。
F-35は高いステルス性能を持ち、センサー融合やネットワーク戦闘能力に優れた機体であるため、まとまった数が台湾空軍に配備されれば、中国の航空戦力に対して一定の質的優位を確保できる可能性があります。特にF-35B(短距離離陸・垂直着陸型)は、台湾の航空基地が中国のミサイル攻撃で損傷した場合でも運用可能であり、極めて有効な戦力となるでしょう。
台湾の本気度をアメリカが汲めば
とはいえ、従来のアメリカ政府は台湾へのF-35輸出について慎重な立場を維持してきました。しかし、2025年1月にドナルド・トランプがアメリカ大統領に再就任したことで、台湾の軍備調達に新たな可能性が生まれるのではないかとの期待が高まっているようです。トランプ政権は中国に対して強硬な姿勢を取り、台湾への防衛支援を強化する可能性があるからです。
さらに、トランプ政権は同盟国や友好国に防衛費の増額を求めており、台湾がこの要求に応え、自国防衛の強化に本気で取り組む姿勢を示せば、アメリカから最新鋭兵器の調達が容易になる可能性もあります。
台湾はすでに防衛予算を増額し、F-16Vの取得や防衛能力の強化に取り組んでおり、F-35購入の打診をアメリカに行っているとの情報もあります。しかし、アメリカの政策がどこまで台湾に対して開かれるかは不透明なため、F-35の輸出が認められる保証はありません。そして仮にアメリカが台湾へのF-35供与を決定すれば、中国の強い反発は避けられず、米中関係のさらなる悪化が予想されます。
現実的な選択肢として、台湾はF-16Vへのアップグレードを進めつつ、防空システムの強化を図ることが当面の最善策と考えられます。しかし、中国の台湾侵攻が現実的な脅威となりつつある現在、台湾としてはF-35をなんとしても確保したいところです。もしF-35の導入が実現すれば、中国との軍事バランスの質的向上に大きく寄与することは間違いないでしょう。
台湾念願のF-35導入が実現するか否かは、今後のアメリカの対中政策とトランプ大統領の判断に委ねられています。
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