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大阪-三田の「グネグネ国道4車線化」でトラブル発生 完成したトンネルの上で“想定外” R176「名塩道路」開通延期に

乗りものニュース / 2025年2月9日 7時42分

2024年に開通した生瀬トンネル。現在はここを暫定的に上下線で供用し、トンネルの上の切土工事が行われている(画像:兵庫国道事務所)

国土交通省 兵庫国道事務所は2025年2月6日、西宮市北部(西宮名塩)で事業中の国道176号「名塩道路」について、開通時期を見直すと発表しました。“想定外”の発生で工事が難航しています。

トンネル2車線+地上2車線

 国土交通省 兵庫国道事務所は2025年2月6日、西宮市北部(西宮名塩)で事業中の国道176号「名塩道路」について、開通時期を見直すと発表しました。“想定外”の発生で工事が難航しています。

 国道176号の西宮名塩周辺は、大阪方面から三田・福知山方面へ抜けるあいだの山岳区間です。狭隘かつ急カーブが連続し、雨量規制もある脆弱なこの区間を10.6kmにわたり改良・4車線化する事業が「名塩道路」です。すでに7割以上は4車線化が完成しています。

 そのなかで、JR生瀬駅の2.2kmについては、2026年春の4車線開通が予定されていましたが、今回、延期となりました。

 この区間は武庫川沿いの絶壁の下を通るため拡幅が困難で、山側に「生瀬トンネル」を建設し、トンネルと地表(切土部)とで上下線を分離する形で4車線化する計画です。その「生瀬トンネル」は2024年2月に開通し、現在はこのトンネルで一時的に上下線を供用しています。

 引き続き、トンネル上の断崖を削り取り、現道をかさ上げして災害に強くする工事を行っていましたが、ここで当初想定していない“硬質岩”が出現しています。

 工事用道路の掘削中に大きな岩塊の落下などが生じたことから、地山の地質状況を改めて把握したところ、表層下の浅い位置に硬質岩が広く分布していることを確認したそうです。

 こうなると、断崖の上と下での同時作業は岩塊落下の危険があるほか、硬質岩の対応は軟岩よりも相当な時間を要することから、設計の見直しも含めた検討が必要だといいます。

 兵庫国道事務所によると、「見直し後の開通時期については、今後の設計見直しも含めた検討状況を踏まえて精査し、改めてお知らせします」ということで、いったん白紙となりました。

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