「迎撃レーザー発射!」SF世界に一歩近づく? 米海軍がドローン標的に実験成功
乗りものニュース / 2025年2月10日 15時12分
無人機対策などに効力を発揮か。
将来は対ドローンや巡航ミサイル用兵器に?
アメリカ国防総省の武器やシステムを運用・評価する機関である運用テスト・評価局(DOT&E)は2025年1月31日、艦艇用の対ドローン用レーザーシステム「ヘリオス」のテストに成功したと報告書で発表しました。
同システムは、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「プレブル」で、2024年9月から10月にかけてサンディエゴ海軍基地から日本の横須賀に到着する前の航路で行われたようですが、詳細は明かされていません。
報告書によると、テストは空中ドローンを標的にして行われたそうで、ヘリオスから照射されたレーザーはドローンの無力化に成功したようです。
今回実験に使用されたヘリオスは、2022年8月にロッキード・マーチンからアメリカ海軍に納入されたもので、軍艦に搭載された初の戦術レーザーシステムとなりました。
納入当初のものは60kWの出力でしたが、このシステムには拡張性があり、ドローンや巡航ミサイルの撃墜を想定して、最大で120kWから150kWまで出力を向上させられるそう。また、撃墜しなくともレーザーを照射することで、ドローンや無人機の機能を麻痺させることもできるそうです。
アメリカ海軍は、紅海で商船攻撃などを行っているイエメンの反政府武装勢力「フーシ派」が使う無人機や自爆ドローンの対策に追われています。2024年には指向エネルギー兵器が、フーシ派の使う無人機やミサイルに対する防衛力向上に寄与すると訴え、一刻も早いレーザー兵器の実用化を求めています。
なお、ヘリオスがドローン迎撃などに効果を発揮すれば、従来の弾薬への依存度を減らし、乗組員が武器弾薬をより効率的に管理できるようになると期待されています。
ただ、同様の兵器を実験しているイギリス軍などの結果を見ると、まだレーザーを数秒間目標に照射し続ける必要があるといった問題はあるようです。
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