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債権者約8,000名 新電力のスマートテックほか1社が民事再生

東京商工リサーチ / 2024年2月5日 9時50分

水戸電力の事務所外観

 (株)スマートテック(水戸市)と、関連の水戸電力(株)(同所)は2月2日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し同日、保全処分および監督命令を受けた。
 申請代理人は三村藤明弁護士ほか8名(アンダーソン・毛利・友常法律事務所外国法共同事業、千代田区大手町1-1-1)。
 監督委員には岩知道真吾弁護士(銀座インペリアル法律事務所、千代田区有楽町1-2-14)が選任された。
 負債は、スマートテックが債権者約8000名に対して約45億円、水戸電力が債権者約10名に対して約4億8000万円で、2社合計約49億8000万円。

 スマートテックは、太陽光や蓄電池の販売から電力売買まで手掛ける総合エネルギー事業者。設立当初はリフォーム工事等を手掛けていたが、その後、太陽光発電設備の販売へシフトした。近年は電力売買や省エネ設備の強化などで事業を急拡大し、2020年9月期に73億3416万円だった売上高は、2021年9月期には90億9787万円と急伸。しかし、卸売電力市場価格の高騰によるインバランス料金の上昇やコロナ禍による資材不足などで省エネ設備の販売が低迷し、同期は1億1259万円の赤字を計上した。

 2022年9月期も調達価格が販売価格を上回る逆ザヤが続き、売上高60億8110万円に対し、2億5354万円の赤字となった。2023年3月期(決算期変更)は、電力事業の縮小などで黒字に転換したが、資金調達が限界に達し、2024年1月には取引先に対する債務やファクタリングにより調達した資金の返済が困難となり、自力での再建を断念した。

 なお、複数のスポンサー候補が存在するため、スポンサーの選定手続きを実施し、スポンサー支援により事業を継続していく意向。

 水戸電力も、エネルギー事業を手掛けていたが、スマートテックに連鎖した。

※(株)スマートテック(TSR企業コード:282159487、法人番号:8050001005432、水戸市赤塚1-16、設立2005(平成17)年10月、資本金3000万円)
※水戸電力(株)(TSR企業コード:013817833、法人番号:3050001038692、同所、設立2015(平成27)年1月、資本金300万円)

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