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水晶発振器メーカーの日興電子(株)(府中市)が弁護士一任、負債は約80億円

東京商工リサーチ / 2024年12月26日 17時20分

日興電子の本社

 日興電子(株)(府中市)は12月25日、事業を停止し、事後処理を山形康郎弁護士ほか(弁護士法人関西法律特許事務所東京事務所、中央区京橋1-6-12)に一任した。
 負債総額は約80億円。


 電気通信関係の部品として取り扱われる水晶振動子、水晶フィルター、水晶発振器等の製造販売を手掛けていた。大手メーカーに受注基盤を築き、2023年9月期は売上高58億4194万円を計上するなど、増収基調で推移していた。
 しかし、原料資材価格の高騰や減価償却負担などで採算面は悪化し、同期は642万円の黒字計上にとどまった。研究開発への投資負担も重く、借入総額は46億円を超えるなど資金面を圧迫し、先行き立て直しは困難との判断から、今回の措置となった。

 ※日興電子(株)(TSR企業コード:290230578、法人番号:8011001017099、府中市府中町1-10-3、登記上:渋谷区恵比寿4-22-21、設立1961(昭和36)年12月、資本金8000万円)

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