1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「私はこの映画を見て両親に電話をしました(笑)」凰稀かなめ『お終活 再春!人生ラプソディ』【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年5月23日 8時0分

-今回は、シャンソンのコーチ役でしたが、大河ドラマ「光る君へ」の赤染衛門もいわゆる指南役ですよね。コーチ役が続いていますが、どんな感じなのでしょうか。

 確かに、年齢的にも母親役や先生役が多いんですけども、教えるのはすごく大変です。それぞれの良さを引き出すための教え方は一つではないので。例えば高畑さんだったら、少し低めの声が魅力的だということで、発声練習の場面も、最初は本物のピアノの先生が一番弾きやすいところを弾いていたんですけど、高畑さんの声を聞いた時に、キーをちょっと下げ目のところから弾いてみようとなって、その場でピアノを弾く練習もさせていただいて、本番では私が弾いたのですが、改めて、教えるって大変なことだな、エネルギーのいることだなと思いました。私も、若い子たちにその人の持ち味を生かせるような動きや、感情の作り方を教えたりもするので、すごく大変だなと思いながらも、その人が何かをつかんだ時に喜びを感じます。だから、高畑さん演じる千賀子さんが、人生を楽しむためのお手伝いができるという役は、すごく楽しくもあり、責任もありという感じでした。

-最後に、高畑さんが「愛の讃歌」を歌いますが、宝塚出身として聴いた感じはいかがでしたか。

 高畑さんの歌を最後に聞かせていただいて、とても感動しました。本当にすごかったです。おきれいですし、声もすごくすてきですし、シャンソンは一つ一つの言葉を大切にして歌わなければならないのですが、気持ちがこもっているのがよく分かりました。実際に歌っているのを聞いている場面も撮りましたが、感動して涙が出てきました。それまでに教えていた期間を経て、お客さまの前で拍手を頂いているのを見ると、やっぱりすごく感動するんです。ライトが当たった瞬間、高畑さんがとても輝いて見えました。

-この映画に出て、個人的にこういう発見があったとか、価値観が変わったことはありましたか。

 もともと興味はあったのですが、この映画に出てから介護や認知症についていろいろと調べたりしています。それで、いろいろなことを早めにやっておかなければと感じましたし、悩んでいるよりもやってみた方がいいとも思いました。この映画を経て、物事をポジティブに考えられるようになりました。ただ、ポジティブな気持ちになるためには、周りのサポートが大切だとも感じました。この映画の家族を、自分の家族と置き換えた時に、そうだなと思うことが山ほど出てきました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください