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「光る君へ」第二十一回「旅立ち」歴史的随筆「枕草子」誕生を際立たせた藤原伊周の悲劇【大河ドラマコラム】

エンタメOVO / 2024年6月1日 9時55分

 そのカギとなるのが、「ききょうさま、以前、中宮様から高価な紙を賜ったとお話ししてくださったでしょ」というまひろのせりふだ。これがきっかけとなり、まひろが「その紙に、中宮様のために、何かお書きになってみたらよいのでは」とききょうに勧めたことが、「枕草子」の誕生につながっている。

 この回では「枕草子」誕生後、まひろが越前守に就任した父・為時(岸谷五朗)と共に任地・越前に向かうエピソードも描かれている。越前といえば、高級和紙の「越前和紙」が有名だ。つまり、「紙」を巡るまひろとききょうの会話は、「枕草子」誕生と同時に、この回から幕を開けた「越前編」への橋渡しの役割も担っていたと解釈できる。ききょうが「まひろさま、言葉遊びがお上手なのね」と語っていたが、この点でも見事な言葉遊びだったわけだ。

 こうして始まった「越前編」では新たな人物も登場し、今までとは一味違った物語が楽しめそうだ。都を離れ、越前を訪れたまひろが、どんな経験を重ねていくのか。期待して見守っていきたい。

(井上健一)


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