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森公美子、「天使にラブ・ソングを…」は「心の成長を描いたストーリー」 ブロードウェー来日版の上演に「本物に触れていただきたい」【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年6月20日 8時0分

 以前にLAでナショナルツアーを見ましたが、シスターたちが食事のための机を出したり、片付けをしたりするシーンがとても楽しくて印象に残っています。それから、とにかく最初のコーラスが下手(笑)。もちろん、それはあえてやっていることですが、曲にもなっていないような状態で、みんな好き勝手に歌っていて。日本初演のときは、私たちもそれを引き継いでやっていました。今回の来日公演のカンパニーは、皆さんお上手だったので、洗練されたシスターになっていると思います。それから、これまではとても人種的な話として扱われていましたが、それも変わってきていて、今回の公演ではいろいろな国の方々がシスター役を演じていると聞いています。肌の色がどうではなく、その人間の性格や態度が問題として定義されている。それは、すごく今の時代にあった作り方をしているなと感じました。

-ここは見逃さないでほしいという見どころは?

 私たち日本チームは、あくまでも音楽とストーリーだけをお借りして作っていたので、全て日本スタッフの方たちと作り上げていきました。そういった意味では、来日版はオリジナルの「シスター・アクト」に触れる機会になると思います。ぜひ本物に触れていただきたいと思いますし、その上で、いつかまた帰ってくるかもしれない日本版にも触れていただきたいと思います。来日版は、より分かりやすく、すぐにストーリーに入り込めるものになっていると私は感じています。ステージも豪華。警察のシーンなんて、部屋が一つそのままセットとして作られていますから! 豪華できらびやかなセットも楽しんでいただけると思います。それから、ドレスも美しくて華やかですし、着替えも多いので、それも見どころです。

-森さんがデロリスを演じたからこそ学んだ、デロリスの生き方のすばらしさとは?

 物語を通して、デロリスも修道院の院長も修道院に関わっている人たちも、どんどん人生観が変わっていきます。「神のために歌っていた」というシスターたちが、歌うことの楽しさに気付いて、他の人のためにも歌えると考えるようになり、世界が広がっていきます。それがこの物語の根幹にあると思います。今までの自分を脱ぎ捨てて、目標に向かっていく姿のすてきさを感じてほしいなと思っています。ただ歌っていただけのシスターたちが練習を重ねて、1幕の最後にはガーンとくる歌声を聞かせてくれます。私も何度見てもおおっと思いますし、涙があふれてくるシーンです。この作品は、本当に心の成長を描いたストーリーだなと改めて思います。

(取材・文/嶋田真己)

 ブロードウェイ・ミュージカル「天使にラブ・ソングを…(シスター・アクト)」は、7月3日~21日に都内・東急シアターオーブ、7月24日~28日に大阪・オリックス劇場で上演。


ブロードウェイ・ミュージカル「天使にラブ・ソングを…(シスター・アクト)」

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