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高畑充希 視聴者を魅了した藤原定子役は「皆さんと作っていく中で生まれたものが大きかった」【「光る君へ」インタビュー】

エンタメOVO / 2024年7月21日 20時45分

-伊周との関係では第二十回、「長徳の変」の結果、大宰府へ向かうことを拒否する伊周が泣いて逃げ、その後、定子が髪を切って出家するシーンも印象的でした。

 出家のシーンは、台本では最後に「切ってしまった!」と衝撃的な幕切れを迎える印象だったので、熱量の高い場面にしたいと思っていました。当時の出家は、自死に近い感覚だったそうですし。ただ、現代の感覚では、髪を切ることがそれほど大事には感じられないので、「髪を切ったくらいで、どうしたの?」と、白けた印象にならないか不安だったんです。でも、定子が髪を切るまでに、伊周が駄々をこね、母上(高階貴子/板谷由夏)が号泣し…と皆さんが一段一段、階段を上るようにお芝居を構築してつないでくださって、無事に演じることができました。家族みんなで協力して作り上げたシーンでした。

-大石静さんの脚本の魅力をどのように感じていますか。

 全てのキャラクターが生き生きしていますよね。誰しも、よい面もあれば悪い面もあり、それが絡み合いながら、気付くと史実に沿って話が進んでいる…そんな印象があって。平安時代の人と人との関わり合いは、令和の時代に生きる私たちにとって一見、縁遠い感じなのに、大石さんが描かれると、とても身近に感じられるんです。恋愛にときめき、政治や陰謀など感情の交錯にハラハラし…。そんなふうに、1年もの間、「次はどうなるんだろう?」と毎回思わせてくださる大石さんは、本当にすてきだなと。

-定子を演じたことは、ご自身にとってどんな経験になりましたか。

 今回、自分が学校で学んできたものと演じているときの体感が一致する感覚を初めて味わい、とても新鮮でした。「枕草子」をはじめ、この歳になって改めて日本の文化の美しさを知ることができた気がします。日本の地上波のテレビドラマでそういう作品をやれることが幸せで、海外の方にもご覧いただけたら…と思いました。シリアスで大変なシーンも多かったのですが、現場自体はとても穏やかで楽しく過ごすことができました。この作品に出演することができ、本当に幸せでした。

(取材・文/井上健一)


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