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ファーストサマーウイカ 演じる清少納言にとって「定子さまは“推し”」【「光る君へ」インタビュー】

エンタメOVO / 2024年7月28日 20時45分

-それが、定子の死を境に変わったと?

 定子さまの死後、家が没落してしまったら、命懸けで家を守ろうとした彼女の人生が、なんの意味もなくなってしまいます。「遺していく子どもたちだけは」と定子さまから託された最後の使命を、兄弟たちには任せておけない、自分が命を懸けて果たすべきだと考えたのでしょう。それには、一条天皇の心を定子さまにつなぎ留めておけばいい。これがその鎖になれば、という思いから、伊周に「広めてください」と頼んだに違いありません。史実でも、清少納言は定子さまの死後も「枕草子」を書き続けていますが、そこから定子さまの素晴らしさを書き残すことに使命が変わったんだろうなと。それが千年後も残っているなんて、格好いいですよね。

-定子の生き方について、ウイカさん自身はどう感じていますか。

 事前に定子さまのお墓を訪ね、関連する本もいろいろ読みましたが、25歳で世を去ったとは思えないほど立派で、素晴らしい生き方をされた方だったんだなと。

-定子を演じた高畑充希さんの印象は?

 充希さんはたたずんでいるだけでもう定子さま以外の何者でもないという説得力がありました。充希さんのまなざしが素晴らしく、一対一で見つめ合ってお芝居させていただくときは、何度も自然と涙がこぼれてきましたし、初対面の場面ではみやびな風が吹いてくるようで…。でも、あの定子さまを前にしたら、誰でもそうなると思います。そのシーンを収めた「定子さまVR」を作って、皆さんにもその雰囲気を体感してほしいくらいです(笑)。



-第二十一回「旅立ち」での「枕草子」誕生の場面で流れた「春はあけぼの」という有名な一節の朗読は、ウイカさんの朗読も収録し、試行錯誤の結果、高畑さんの朗読が使われたそうですね。

 紆余(うよ)曲折あったことは知っていたので、「充希さんの朗読を使うことになりました」と電話で伺ったときは、私も「それしかない。早くそのシーンが見たい!」と気持ちが高ぶり、鳥肌が立ちました。実は、第二十回(「望みの先に」)の最後に放送された次回予告でも、2人が背中合わせのように編集されたカットに「春はあけぼの」の朗読が重なっているのですが、そこでは「春は」が充希さんの声で「あけぼの」は私の声が使われているんです。定子さまとのコラボに「かっこいい!」と感激し、それだけでスピンオフを作ってほしいと思ったくらいです。

-主人公のまひろを演じる吉高由里子さんの印象は?

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