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「これを劇場で見ないで何を見るんですかっていうぐらいの映画」『ツイスターズ』小芝風花、津田健次郎【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年7月31日 15時2分

-小芝さんは、今回が2回目の吹き替えでしたが、最初にこのオファーがきた時にどんなふうに思いましたか。

小芝 いろんなお芝居の形がある中で、吹き替えにも挑戦したいという気持ちはあったので、最初はうれしくて、「やりたいです」となったんですけど、いざ収録が近づいてくると「どんな感じでやったらいいんだっけ…」と思って(笑)。それで『ツイスター』(96)の吹き替え版を見て、海外の俳優さんのお芝居や表情に対する声の当て方を参考にして、「こういう感じで1回やってみよう」という気持ちで臨みました。

-では、実際にやってみていかがでしたか。

小芝 やっぱり難しかったです。私が収録した段階では、津田さんの声だけが入っている状態だったので、道しるべになりました。特にタイラーとの掛け合いが多かったので、彼の声が入っているのがとてもありがたいと思いました。他の人の声は英語だったので、テンションの具合とかも分からない中で作っていかなければならなかったので、まずタイラーとのシーンで雰囲気をつかんだ後で、最初から通してやらせていただきました。

 全員の声が入った完成版を見た時に、自分の中では反省点などもありましたが、音やせりふの声が全部入るとこうなるんだ、スクリーンで見るとこんなに迫力がある作品なんだと改めて思いました。引いて見ると、ここはもっとこういうふうにすればよかったなと気付くこともたくさんありました。すごく勉強になりました。

-津田さんはこういうタイプの役柄は珍しいのではないですか。

津田 あまりやってこなかったタイプのキャラなので、珍しい役だと思って楽しみではありました。

-実際にやってみていかがでしたか。

津田 最初は難しかったです。特に冒頭はすごく難しかったです。途中から落ち着いて、2人でダイアローグをやるところまで来ると、互いに本音が出てきている感じだったので、そこからはすごくやりやすかったですけど、タイラーに関するある種のフェイクが入っている段階はすごく難しかったです。タイラーはちょっとおばかなキャラクターと言いますか、前半は「イエーイ」という感じのシーンが多くて、後半になると、今度は「ギャー」というシーンが多くて、という具合にテンションの高いシーンが多かったので、そこらへんはもう振り切ってやっていこうと思いました。

-小芝さん、普段の演技と吹き替えとでは大きく違いますか。

小芝 自分が台本を読んで演じる時と、人が演じたものに声を入れるのとでは全く違うので。今回は収録に入る前にアフレコの経験がある役者さんと共演させていただいたので、「何かコツはありますか」と聞いたら、「とにかく自分を消すこと。その人のお芝居に寄せた方がいい」と言われました。でも、日本の方のお芝居と海外の方の話し方の間やテンポは違うので難しかったです。このせりふをこの秒数で入れなければならないとか、感情的にはいきたいけれどちょっと収まっていないとか、「もうちょっとゆっくりしてください」とか、「こう伸ばしてください」ということもあって。全部が感情のままではいけないので、自分を客観的に見ていなければならないし、同時に女優さんのお芝居もちゃんと見なければならないのはすごく難しいと思いました。

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