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大野拓朗「普通のミュージカル以上にプレッシャーがあった」 「進撃の巨人」-the Musical-で再びエルヴィン役に挑む【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年9月28日 8時0分

-かなり研究をしたということですが、例えば、ほかの作品で歴史上の人物を演じるときなどもその背景などを研究されるんですか。

 研究しますよ。ただ、歴史上の人物は実在する人物であっても、自分なりの解釈でその役を体現していけばいいと思っています。ですが、2.5次元ミュージカルの場合は違います。漫画でキャラクターの造形が描かれていて、そのキャラクターのしゃべる言葉遣いも示されていて、さらにこの作品はアニメもあるので、アニメでは例えば表情の変化などもより細かく具現化されています。ファンの皆さんの中にすでに確固たる人物像が映像としても残っているんです。それを3次元に描き出すことになるので、模倣に近いところはあるように思いますし、そうした難しさはあります。だからこそ、普通のミュージカル以上にプレッシャーがありました。初日が開けて、「本物のエルヴィンがいた」という声をたくさんいただけたときは本当にうれしかったです。


-本作で描かれているのは、物語の冒頭部分のお話ですが、原作は完結しており、物語は大きく展開していきます。役作りをする上で、大野さんはどの辺りまでその後のストーリーを意識されていたのですか。

 全部です。この舞台では冒頭だけを描いていますが、エルヴィンの行動原理や人間性というものは、原作を最後まで見た上で作り上げていきたいと思って演じました。謎がたくさんあって、段々とその謎が解明され、たくさんの考察が生まれるというのが「進撃の巨人」の魅力だと思いますが、エルヴィンについても物語が進むことで解明されていくことがたくさんあります。つまり、エルヴィンが胸に秘めている思いをファンの方たちは知っているわけです。このミュージカルでは、物語上、そうしたエルヴィンの思いは表面には出ていないでしょうが、全てを踏襲して演じたいと思いましたし、そうするべきだと思って演じました。

-再演に当たっては、どのようなところをより深めていきたいですか。

 演技プランは変えないようにしようと思っています。初演時に、これ以上ないくらい研究できている自負があるので、演技プランに関しては変えないことがエルヴィンに対する敬意だと思っています。ただ、よりカリスマ性や威厳、説得力をつけるための体作りをしていきたいです。また、アニメの(エルヴィン役の声優の)小野大輔さんのような深い、威厳のある、渋い声を出せるように特訓して、近づけていけたらと思います。

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