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ドラマ「海に眠るダイヤモンド」 無人島を“世界一の人口密度を誇った島”によみがえらせる 監督・塚原あゆ子が挑む新しい挑戦は業界の先駆けとなるか

エンタメOVO / 2024年10月23日 12時0分

(C)TBSスパークル/TBS

 神木隆之介が主演を務める日曜劇場「海に眠るダイヤモンド」(TBS系)は、1950年代の端島(長崎県)と現代の東京を結ぶストーリーが描かれている。

 物語の舞台となる端島は、長崎港から船で約40分のところに位置する、日本近代化の遺構として2015年に世界文化遺産に登録された人工の島。

 そんな端島を舞台にした連続ドラマ制作にチャレンジしている脚本家の野木亜紀子さんと塚原あゆ子監督のオフィシャルインタビューが届いた。本作で描く時代背景や新たな挑戦について語った。

-制作にあたって、かなり取材を重ねられたそうですね。

野木 脚本執筆のため、昨年の夏ごろから1年くらいかけて取材をしました。塚原さんとプロデューサーの新井さんは他作品の制作もあり事前取材の参加が難しかったのですが、取材が十分にできないまま描くことはどうしても避けたかったし、1人での取材には限界があるので、長崎県出身の林啓史監督(『いだてん~東京オリムピック噺~』など)に協力をお願いしました。実際に長崎を訪れて元島民の方々への取材を行ったのですが、80代の方が中心で皆さん長崎弁を話されるので、よそ者の土地勘もない私だけで取材に臨んでいたらかなり苦労していただろうなと思います。林さんがいなければ今回の作品は成立していません。

-最初に端島に訪れたのはいつ頃ですか?

野木 実は端島が世界遺産に登録される前に、一度プライベートのバイク旅で訪れたことがありました。当時はまだ観光地化されておらず、「軍艦島ミュージアム」などもなかった頃。なので、島には上陸したのみでした。二度目は(プロデューサーの)新井(順子)さんとたまたま訪れて、元島民の方のガイドを聴くことができ、「これはドラマになるかも」と感じました。島には水源がなく生活がとても困難で、今では考えられないような環境での暮らし。そんな状況の中を生き抜く人たちの姿は、今を生きる人たちにどう映るのかなと思ったんです。このとき新井さんと訪れていたから今回の企画が生まれました。

-日本初の鉄筋コンクリート造りの集合住宅があった端島。建物などの印象はいかがでしたか?

野木 今では本当にボロボロになっていますが、コンクリートの塊がしっかり残っていて、そのビジュアルのインパクトがすごかったです。ただ、ドラマとして当時の端島の風景を再現するには、日本中から似ている場所を探して合成する必要があるわけで……塚原さんが「そもそも似ているところがない!」と苦心しています。

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