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賀来賢人「この作品が、海外に向けてアクセルを踏み込むきっかけに」世界配信作品に懸ける思い「龍が如く ~Beyond the Game~」【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年10月24日 10時53分



-同じく錦山の幼なじみ・澤村由美を演じるのは、今年、大ブレイクした河合優実さんです。

 今だから言うわけではありませんが、間違いなくブレイクすると思っていました。河合さんとは今回、初めてご一緒しましたが、存在感が本当に素晴らしい。落ち着いているし、自分なりの表現方法を持っていて。年は僕の一回りくらい下なんですけど、幼なじみ役を演じても、まったく物おじする様子がないんです。内心、不安もあったと思いますが、覚悟を決め、きちんとプロとして仕事している印象を受けました。それでも、ときどきすごく子どもっぽいところもあり、年相応なんだな…と思えば、急にガラッと表情が変わる。天性のものを持っているんでしょうね。竹内くんとも「すごい」と話していました。いずれは日本を代表する俳優になる予感がします。

-竹内さんと海外進出についてお話をされたとのことですが、賀来さんは世界配信作「忍びの家 House of Ninjas」(24)をプロデュースし、同作のデイヴ・ボイル監督と共同で映像制作会社“SIGNAL181”を設立するなど、最近は海外を意識した活動が注目を集めています。そのモチベーションはどこから来ているのでしょうか。

 コロナ禍の最中、「このままだと仕事がなくなる」と思って企画を考え始め、1年くらい経った頃、「なぜ安定して仕事があると思っていたんだろう?」と疑問が湧いてきたんです。元々、親の猛反対を押し切り、俳優という特殊な仕事を選んだはずなのに、長年続けていると、人間は安定を求めるようになるんですよね。「このまま今の暮らしができればいい」と。でも、そんなわけないと気付いて。だったら、好きなことをやろうと、コロナ禍が明けてから「忍びの家」を作ったり、独立して制作会社を立ち上げたりしました。でもそうしたら、逆に今では歯止めが利かなくなってきました(笑)。


-元々、海外進出の意欲はお持ちだったのでしょうか。

 考えていませんでした。きっかけになったのは、配信というメディアが登場したことです。それによって、どこにでもチャンスがあると気付き、実際に配信作品に出演してみたら、海外でも面白いくらい、僕だと気付かれるようになって。そういう経験をして、日本で制作した作品を、世界同時にご覧いただける世界配信のすごさを改めて実感しました。なんて画期的なシステムなのかと。

-なるほど。

 同時に、真田(広之)さんが、主演と製作を務めた「SHOGUN 将軍」(24)で、米国のエミー賞18部門受賞というとてつもない偉業を成し遂げた様子を見ると「まだまだ、もっとやれる」とも思いますし。大先輩が体を張って、レールを敷いてくれたからには、自分たちも挑戦しなければと。だから今は、僕も意識がどんどん海外に向かっています。

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