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華優希、草なぎ剛主演の「ヴェニスの商人」でシェークスピア初挑戦 「怖がらずに挑戦していきたい」【インタビュー】

エンタメOVO / 2024年11月30日 8時0分

-時代背景もありますし、全てに共感するのは難しいと思いますが、その中でもジェシカを理解できるところや似ていると感じるところはありますか。

 ユダヤ教に関することは、現代の日本で生きてきた自分だと、本当の意味で心の底から理解することは難しいかもしれません。ただ、もし、共感できるところを探すならば、恋をして、恋人と駆け落ちをするようなエネルギーかなと思います。私は、高校から大学に進学するはずだったのですが、5年間続けた部活も全て辞めて、入学が決まっていた大学も辞退して、親に反対されても宝塚音楽学校に行くことを決めました。あのエネルギーも今考えると若さからくるものだったのかなと思います。なので、理解できるところは、反発があっても自分が思う道を選ぶ意思かなと思います。

-お稽古も進んでいると聞きます。稽古場の雰囲気はいかがですか。

 すばらしい俳優さんばかりで、皆さん、思いの丈を芝居に込めてぶつけていらっしゃることを感じるので、私ももっともっと大胆に挑戦しなければと感じています。

-主演の草なぎ剛さんの印象は?

 ずっと遠くから拝見していた方ですので、まずこれほど近くでお芝居を浴びられることが感激です。シェークスピアの言葉って、下手するとただ言葉の羅列になってしまう恐れがあると私は感じていますが、草なぎさんのせりふは、一言一言が胸に染み込んできて、どうやったらこんなお芝居ができるんだろうと、毎日、勉強させていただけるのが喜びでもあります。

-ところで2024年は舞台「千と千尋の神隠し」など忙しい1年だったと思います。改めて2024年を振り返って、どんな1年でしたか。

 ありがたいことにひたすら「千と千尋の神隠し」に没頭させていただけた1年でした。1月からお稽古が始まって、8月まで公演させていただいていましたので。

-「千と千尋の神隠し」ではロンドン公演もありましたね。

 日本文化や「千と千尋の神隠し」という物語が愛されていることを肌で感じて、とてもありがたい経験をさせていただいたと思います。やっぱり、数日間、旅行に行くだけでは感じられない、実際に自分が現地で働いたからこそ感じる、演劇のあり方を感じることができました。ウエストエンドという歴史のある演劇の街で、そうしたことを身をもって体感させていただけたのは、すごく大きな出来事だったと思います。

-どんなところに日本とロンドンの違いを感じましたか。

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