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杉田雷麟、平井亜門、森田想「ジャパニーズホラーが好きな方にめちゃくちゃ刺さるホラーが戻ってきたと思います」『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』【インタビュー】

エンタメOVO / 2025年1月23日 8時0分

森田 私の役は、違う事件を追っているところから物語に入っていくので、2人の邪魔をしない程度にできればいいなと思っていました。後半で、美琴も山や廃墟に付いていくことになりますが、何でいるんだろうとは見えないように、図々しく私も行きますと。逆にそれは、2人が美琴をあまり信じていないぐらいの気持ちでいたのかもしれない。美琴はあくまで第三者なのかなと思いました。

-撮影はずっと同じ場所で行ったのですか。

杉田 結構ばらばらな場所で撮影をしています。今回はスモークやCGも使っていないので現場でスタッフさんは”はちとり煙幕”を付けて走り回っていました。本当に感謝しかないです。撮影自体は楽しかったのですが、やっぱりあの廃墟は不気味でした。本物の病院の跡を使っているので、やばいなって思いながらやっていました。1人にならないように気を付けていました。

-近藤亮太監督は監督デビュー作でしたが、演出はいかがでしたか。

杉田 すごく丁寧な方でした。最初の顔合わせの時から『ラブレス』(17)や『テイク・シェルター』(11)といった参考にしている映画を教えてもらったり、監督から「怖い話をしてください」と言われて、お互いにそういう話を言い合うみたいなこともありました。結構話しやすくて、やりやすい方でした(笑)。

-お互いの演技についてはどう思いましたか。

平井 さっきも言ったように、雷麟くんは実際の年齢よりも落ち着いた芝居をする人だと思いました。森田さんは、現場入りをする前からすごく準備をして、自分の中でたくさんシミュレーションをして現場に向かう方なんだと思いました。

森田 3人一緒のシーンがなかったので、お二人のシーンの雰囲気に完成作を見て初めて触れることができました。演じるに当たっては、美琴という役は結構想像している時間が長いイメージだったので、本読みの時に、演技のトーンみたいなものを決めました。読み合わせの時に、「この時は声はそんなに張らない方がいい」とか話し合うことができたので、現場に入ってからはお二人や監督ともすごくいいやり取りができたと思います。

-完成作を見た印象は?

杉田 僕が台本を読んだ時に感じた気色悪さは、ちゃんと見る人にも伝わるんじゃないかなと思いました。脅かしたり、大きな音を立てれば分かりやすいと思いますが、監督も「実際に幽霊が見えたとしても、音を出しながら出てくるのはあり得ない」と言っていました。だからこの映画は、何か妙にリアルだし、いい意味で嫌なものを残していく。そういう映画だと思います。それと、森田さん演じる記者側のストーリーは、自分が全く関わってない部分なので、完成作を見るのが楽しみでした。どういう経緯で僕たちと一緒に“見つからない廃墟”を探すことになったのか、お客さんとして見ていて、とても面白かったです。

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