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岡本圭人がギリシャ悲劇の最高峰に挑む思い「自分がクレオンとして前回とは違う旅路へ導くことができたら」【インタビュー】

エンタメOVO / 2025年1月23日 8時0分

 せりふの裏を考えすぎてしまうと、演出を受けられなくなってしまうかもしれないと考えています。最初からクレオンは王になりたいと思っていたらそういう演技しかできないし、親友として本当に王を支えようとしていると言われたら、そうとも読めるという。僕は古典の方が現代劇よりもシンプルだと思っていて、演出家の解釈ですごく変わるんです。だからこそ、いろんな可能性が秘められていると思います。前回、新木(宏典)さんがクレオンを演じましたが、演出の石丸さんが今回のクレオンをどういう人物だと考えているのか、お聞きするのがすごく楽しみです。

-オイディプスを演じる三浦さんをどういう役者だと感じていますか。

 華があり、声もすごくいいですし、あと、ものすごい強さの中にはかなさも秘めていて、吸い込まれるような魅力があります。見れば見るほど三浦さんの魅力に吸い込まれるような、そういう力を持っている役者さんです。リーディングシアター「GOTT 神」で共演したときは、隣に座っていらっしゃって、会話するところもなかったので、顔を見てないんです(笑)。だから、今回の「オイディプス王」でやっと対峙(たいじ)して、目を見てせりふを言えるのが楽しみです。

-石丸さんが作る「オイディプス王」の魅力は?

 クラシックに演出されているなと感じました。最近、海外ではギリシャ悲劇やシェークスピアのような古典を現代的な設定にしていることが多いんです。「オイディプス王」だと、最近だったらロバート・アイク演出で、マーク・ストロングが出演している作品も面白いですが、ギリシャの神々の言葉などをなくして、スーツを着ているんです。そうした現代的な設定にしている作品がある中で、原点に戻りながら、その当時の人たちが着ている衣装や、その当時の人々が考えていること、思いの強さといったものを現代的にアレンジしないでしっかりと届けていると感じました。

-「ギリシャ悲劇に出演するのが目標の一つ」とコメントしていた岡本さんにとって、まさにうってつけの作品ですね。

 そうですね。古代ギリシャを感じさせる衣装やセットもすごくかっこいいですし、何よりもギリシャ悲劇をこのパルテノン多摩という劇場で上演できるというのはなかなかないことですから。自分のプロフィールに載せるのが楽しみです。「『オイディプス王』(パルテノン多摩 大ホール)」って(笑)。それに、この劇場の力もすごいんです。「GOTT 神」の稽古で来たときに、本当に感動してしまったほどです。

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