蘭越蒸気噴出1年 現状を説明 三井石油開発
テレビ北海道 / 2024年7月5日 17時12分
後志の蘭越町で突如蒸気が噴出してからおよそ1年が経過し、5日、メディア向けに現状についての説明会が開かれました。
去年6月29日、地熱調査の掘削現場から蒸気が噴出し、高濃度のヒ素を含む水が敷地外に流出しました。その後、噴出を抑え、井戸の埋め戻しを終えたのはおよそ2カ月後でした。
掘削を進めていた三井石油開発は、体調不良を訴えた町民や周辺の農家、観光業者などに対する補償を表明していました。会社によると、これまでに健康被害を訴えている人は19人に上っていますが、蒸気噴出との関連を認めているのは2人にとどまっています。
三井石油開発・原田英典社長は5日の説明会で「皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを改めまして深くお詫び申し上げます」と述べた上で、原因について、掘削していた坑内に火山性ガスが発生し、注水を停止したことなどから水位が下がり、それが沸騰したことで蒸気が噴出したとする分析を発表しました。
三井石油開発は専門家による調査をした上で、およそ3年かけて周辺の環境を回復させるということです。
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