道内最低賃金が初の千円台突入 現在の時給960円から50円引き上げ1010円に

道内の最低賃金が現在の時給960円から50円引き上げられ、初めて1000円を超えて1010円となります。

北海道労働局長の諮問を受けた北海道地方最低賃金地方審議会はきょう、今年度の道内の最低賃金を1010円にすると答申しました。

審議会では使用者側の委員から支払い能力の乏しい事業者に配慮を求めるなどの反対意見があったものの、道内の賃金上昇率が全国平均を下回る一方で、物価上昇率は全国平均を上回る水準で推移していることなどから、中央の審議会で示された目安通りに50円引き上げました。道内の最低賃金は4年連続で上昇し、引き上げ額も4年連続で過去最高を更新しました。

答申を受け、北海道労働局の三富則江局長は「物価の上昇が続き、実質賃金のマイナスが続く状況下で非常に難しいご判断をいただいたものと考えています」などと話しました。

今後、正式決定への手続きを経て10月1日から適用される予定です。