「空き地」「屋上」「ダム」 意外な場でビジネス
テレビ北海道 / 2024年8月10日 12時0分
今週のけいナビの特集は、「意外な場」を活用したビジネスがテーマ。MCの杉村太蔵さんが、札幌の狸小路商店街にある「空き地」を訪れ、オープンの背景と狙いに迫った。
空き地があるのは、狸小路5丁目の一角。日本中央競馬会(JRA)が入っていたビルの解体でさら地となっていたが、昨年7月に現在の姿となった。幅広い世代の人が休憩に訪れ、イベント開催時には大勢でにぎわう。
この空き地を所有し管理するのは札幌の不動産賃貸業、HBUの増永隆道社長。空き地はもとは、曾祖父が眼鏡店を営んでいた場所。「今までの中心部とは少し違った場にしたい」という思いから、オープンに踏み切った。
ビル解体後の土地は通常、次のビルができるまでの間、駐車場となることが多いが、増永さんは利益を生まない空き地にこだわった。札幌のまちづくりが画一的だと感じていて、そこに一石を投じたいと考えたという。空き地として利用できるのはことし12月までで、来年には新たなビルの工事が始まるが、増永さんは「ほかにはないようなビルにする」と自信をのぞかせる。
このような意外な場を活用した取り組みはほかにもある。札幌パークホテルでは、屋上を使ってあることが行われていた。
それは養蜂。パークホテルは中島公園に隣接し、近くを豊平川が流れることから草花が豊富にある。それらの受粉を促す役割をハチが担い、結果として都市の緑化につながる効果があるとされるためだ。
採取したハチミツは、ホテルの朝食ビュッフェで提供。宿泊客の評判も良い。須田雅之総支配人は「周辺の自然環境に貢献できるのはホテルにとっても良いこと」とし、今後も力を入れ取り組むとする。
道北の留萌ダムの地下では、増毛町に酒蔵を構える国稀酒造の日本酒が熟成されている。ダムの地下は一年を通じて温度と湿度が一定なため、貯蔵に適しているとされている。
この取り組みを思いついたのは、留萌振興局だ。大規模なインフラと地元の産業を組み合わせることで、新たな価値を生み出せないかと考えた。日本酒はその名も「純米留萌ダム貯蔵酒」。ことし熟成した分は、来月から増毛町内の直営店と留萌市内の取扱店で販売する。
杉村さんは、空き地の事例について「損をして得を取るビジネスだと感じる」とし、新たな狸小路誕生のきっかけになってほしいとの期待感を示した。
(2024年8月10日放送、テレビ北海道「けいナビ~応援!どさんこ経済~」より)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
気球で成層圏へ 宇宙に挑む北海道企業
テレビ北海道 / 2024年10月19日 12時0分
-
スタートアップ企業 成長の裏に「昭和レトロ」?
テレビ北海道 / 2024年10月5日 12時0分
-
【札幌パークホテル】テラスレストラン ピアレ 調理長 景井賢司 特別賞味会 開催日:2024年10月22日(火)~24日(木)
PR TIMES / 2024年10月2日 14時0分
-
“冷蔵庫、洗濯機など”約900キロの産業廃棄物を…男性2人逮捕 札幌・南区の“ごみアパート”も関与か
HTB北海道ニュース / 2024年9月30日 19時20分
-
2ナノ半導体量産へ ラピダス着工1年
テレビ北海道 / 2024年9月21日 12時0分
ランキング
-
1「闇バイト、嫌になった」 強盗致傷容疑の男、千葉
共同通信 / 2024年10月19日 18時3分
-
2東京女子医大の全理事・幹事11人が寄付金問題で引責辞任、新学長に国際医療福祉大の山中寿教授
読売新聞 / 2024年10月19日 18時1分
-
3進まぬ復旧、切り捨てに不安=「水と道路を」政治に思い託す―能登被災地【24衆院選】
時事通信 / 2024年10月19日 4時48分
-
4サッカー練習試合中に落雷、熊本県教委が調査委設置へ…搬送の高校生1人は完全には意識戻らず
読売新聞 / 2024年10月19日 10時40分
-
5自民党本部に火炎瓶の男、反原発運動に熱心で最近はこもりがちに…父「政権に強い不満持っていた」
読売新聞 / 2024年10月19日 22時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください