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見つけた「自分の居場所」で更なる飛躍を ~北海道日本ハムファイターズ 郡司裕也選手インタビュー

テレビ北海道 / 2024年11月19日 10時41分

今季2位に躍進したチームにあって、勝負強いバッティングで勝利に貢献した郡司裕也選手に話を聞きました。

ドラゴンズからファイターズへ。トレードで加入して2年目の今季チーム2番目の127試合出場、初の規定打席到達など、あらゆる面で自己最高の成績を残したプロ5年目の郡司選手。大きな飛躍を遂げた今シーズンを「ひとこと」で表してもらうと、こんな言葉が。

「ひとことで言うなら、波乱万丈ですね」

その理由を聞くとー

「本職はキャッチャーの僕がまさかキャンプからサードに挑戦するとは年が明けたときには思いませんでしたから」

春季キャンプが始まり開幕が迫る中で、自ら志願して未経験のポジションであるサードに取り組むという思いきった決断をした郡司選手。
当時のことをこう振り返ります。

「(清宮)幸太郎がキャンプ直前にケガ(右足首ねん挫)をしてしまってサードの席が空いて、その段階では自分のポジションも定まっていなかったですし、試合に出るための選択肢が広がるっていう意味で『とりあえずやってみる』ぐらいの感じでした」

キャンプ、オープン戦で結果を残し、思惑通り出場機会を得ることに成功した郡司選手。しかし慣れないポジションでのプレーは発展途上。パ・リーグの主な三塁手の中では最多の11失策を記録するなど、苦い思いも味わいました。

「はじめのうちは守備でミスしてもバッティングで取り返せばいいやって、正直、恐いもの知らずで守っていたんですけど、だんだんサードの出場機会が増えていくにつれ責任を感じるようになって守備が怖いなって思うようにもなりました」

一方で、持ち味のバッティングは安定して結果を残し、シーズンを通して存在感を示しました。

「(守備は)バッティングに影響は本当になくて、初めて1年間試合に出させてもらいましたけど、長いシーズンの中ではどうしても好不調の波はやってきましたが、その波を小さくできたのは収穫でした」

夏場以降、復調した清宮選手らの活躍もあり、チームは快進撃。それにより自分の立ち位置は変化し守備では一塁や外野、そして本職のキャッチャーなど複数のポジションを守り、打順も上位から下位まで目まぐるしく変わった郡司選手ですが、冷静に向き合えたと振り返ります。

「幸太郎が夏場以降打ちまくって、サードは幸太郎が守るようになったりしましたけど、僕はもともといろんなポジションを守るつもりでしたし。
『便利屋』でも全然いいと思っていたので、動揺や不安みたいなものはなかったですね」

「波乱万丈」と表現した1年を経て郡司選手は、「自分の居場所」を見つけたといいます。

「“打撃型のユーティリティープレーヤー”として生きていくのが一番かなと思います。守るポジションにしても打順にしても、チームが『困ったな』というところに“郡司をはめ込む”、そんな使い勝手のいい選手。
僕はそれでメンタルがぶれたりするタイプじゃないですし、それが僕の強みなので、そういうのを生かしてやっていきたいと思います」

その上で、もちろん更なるレベルアップも図っています。

「打撃面では、来季は長打を増やしたいと思っていて、ホームランをもう少し伸ばして15から20本ぐらい打てればなと思ってます。コーチからは『そのためにバッティングで変えるところはない』と言われていて、必要なのは体を変えて、打球のクオリティを上げること。今季より筋肉量を増やすために、オフはトレーニングと食生活を、もう一回見直していきたいと思っています。」

「守備に関しては、ユーティリティーといっても僕の一番の強みはキャッチャーができることなので(今季は6試合に終わった)キャッチャーの出場数も、来季はちょっと増やしたいなという思いもあります」

「ハイレベルな便利屋」というオンリーワンの存在となるー
9年ぶりのリーグ優勝を狙うファイターズにとって、郡司選手の進化は欠かせません。

「チームにとってもそういう選手がいたほうが絶対楽。来季に向けてまだまだ伸びしろたっぷりだなって自分でも思ってます。優勝目指すチームの“核”になれるように頑張りたいと思います」

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