道民の声も反映 近代美術館改修で有識者会議

老朽化に伴い、改修が決まった道立近代美術館について、有識者などが基本構想について議論しました。

近代美術館の再整備は「改修・増築」「現地で新築」「移転して新築」の3案が検討されていましたが、去年、「改修・増築」の方針が決まりました。道民や有識者から、建物の文化財としての価値を評価し、保全を求める声が多かったことが主な理由です。

道はリニューアル構想の素案をまとめ、去年11月末からの1カ月間、道民から意見を募集していました。きょうは有識者による会議がオンラインで開かれ、展示室のスペースについて、「近年リニューアルされた他県の美術館の平均以上の面積を確保することを構想案に明記する」ことなどが決まりました。

有識者「パブリックコメントの意見の反映の仕方を注意した方がいい。（意見の）背景に何があるか、ニーズが何かというのを考えた上での反映になると良い」 

有識者「新しいリニューアルされる美術館ができるんだという、わくわくした気持ちを道民の中に起こす方策を基本構想とは別にぜひ考えてほしい」

道はきょうの内容を踏まえて構想案をまとめ、来月の道議会で報告する方針です。