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被害男性の妻「なぜ殺されなければならなかったのか」ススキノ殺人事件裁判

テレビ北海道 / 2025年1月22日 13時52分

札幌・ススキノでおととし、男性が殺害され、親子3人が起訴された事件。殺人などを手助けした罪などに問われている父親で医師の田村修被告(61)の4回目の裁判員裁判がきょう、札幌地裁で行われています。
ススキノのホテルでおととし7月、恵庭の会社員男性が殺害され、頭部を切断された状態で見つかった事件では札幌・厚別区の田村瑠奈被告(30)ら親子3人が殺人などの罪でそれぞれ逮捕・起訴されています。

先週14日の初公判で父親は「無罪」を主張していて、殺人や死体遺棄を助けた「ほう助」の罪が成立するかが争点となっています。

4回目のきょう、午前は検察側の証拠調べが続きました。父親の裁判は裁判員裁判となったことで、昨年の母親の裁判時にも提出された「被害者家族の供述調書」が検察側によってあらためて法廷内で読み上げられ、スーツ姿の修被告も一点を見つめながらその言葉に耳を傾けていました。

被害者の妻の主なコメントは以下の通り。
「(事件前の)7月1日の朝が最後の会話。長男が夕方に来ることになっていたので3人で夕食を食べるか聞いたら『今日は出かけるからいらない』と言ったので『分かった』と言った」
「(翌日の)夕方には帰ってくるだろうと思っていた。当時はTシャツにジーパン姿。少しそっけないような返事だった」
「最後のラインを見るたびに(夫のことを)思い出します。何ができたのか考えますが、すべて結果論になるので何も言えません」
「(翌日になっても帰宅せず)2泊することはこれまでなかった。何か予定が変わったのかなと思った。夫の会社から出勤していないと連絡が入って、私は夫に対して『会社の人から連絡が来たよ』と」メッセージをした。その後は仕事に行ったが、その日は普段は見ない携帯を何度も何度も見直した。でもどれだけ経っても既読が付かなかった。『1人になりたかった』『携帯が故障した』・・・いろいろと考えたが、何か事件に巻き込まれたとは頭にもよぎらなかった。もしかしたら、そう思いたくなかったのかもしれません」
「(その後)警察署の小さな部屋に通された(中略)。『何かあったんですか?』と刑事さんに聞いたがすぐには答えてくれなかった。防犯カメラのデータを見せられて、ウィッグをかぶった夫によく似た人物が映っていた。全体的に『あ、パパだな』と思う人が映っていた。(刑事さんが)すぐには答えてくれなかったので携帯でいろいろ検索したが分からなかった記憶がある」
「(その後)『ススキノで遺体が見つかりました』と言われました。何を言っているのか分かりませんでした。『指紋を見てほしい』と言われたので『顔を見れば確認できます』と伝えたら『実は頭がないんです』と。何を言っているのか分かりませんでした・・・」
「(四十九日を過ぎても)長い夢を見ているようでただ時間だけが過ぎています。私も子どもたちも夜中に目が覚めてしまう」
「何があったのか、本当のことが知りたい。夫はもう話すことができない。捜査などで真実が明らかになってほしい」
「私にとってはいい夫で、いい父親でした。子どもたちが小さいときはいろいろな場所に連れて行ってくれた。私のタイヤ交換をしてくれて、お礼にお寿司をおごったりもしました」
「子どもたちを2人で見守って。孫ができれば可愛がることを楽しみにしていました。どちらかが先に亡くなれば『ありがとう』と言って旅立つ。そんな穏やかな日々が続くと思っていました」
「夫にはまだまだやりたいことがあったと思います。子どもたちが独立してようやく自分の時間もできた」
「いい夫でいい父親だったと思っています。たくさんの感謝があります。でも、今思い出すのはなぜか『女装姿』の夫です。何かできなかったのかと涙が出てきます。なぜ夫が殺されなければならなかったのか。今はただ、本当のことが知りたいです」

裁判員裁判は最長で12回とされていて、判決は3月12日を予定しています。

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