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ススキノ殺人裁判 裁判での供述変更について検察側が母親に尋問

テレビ北海道 / 2025年1月30日 17時57分

札幌・ススキノでおととし、男性が殺害され、親子3人が起訴された事件。殺人などを手助けした罪などに問われている父親で医師の田村修被告(61)の6回目の裁判員裁判が1月30日午後も札幌地裁で開かれました。
ススキノのホテルでおととし7月、恵庭の会社員男性が殺害され、頭部を切断された状態で見つかった事件では札幌・厚別区の田村瑠奈被告(30)ら親子3人が殺人などの罪でそれぞれ逮捕・起訴されています。今月14日の初公判で父親は「無罪」を主張していて、殺人や死体遺棄を助けた「ほう助」の罪が成立するかが争われています。

6回目のきょうは午前に弁護側、午後に検察側による証人尋問が行われ、去年から先行して裁判を行っている母親の田村浩子被告(62)が証言台に立ちました。黒いスーツに紺のネクタイ姿の修被告も浩子被告を見つめながら、その言葉に耳を傾けました。供述調書をベースとした午後の検察側と母親・田村浩子被告の主なやり取りは以下の通り。

Q (逮捕前の取り調べのときに)瑠奈被告が「(被害者のことを)絶対に見つけて殺してやりたい」と言っていたことについては?
A 供述は致しました。ただそのときは混乱していた。
Q エタノールも計画に必要、それ以外にも「防犯カメラに映るからウィッグとかが必要だ」と修被告に話して買い物に付き合ってもらったなどと供述していることについては?
A はい。
Q あなたがそういう供述をしているからこの調書があるんですよね?
A はい。
Q 任意の取り調べのときに暴力振るわれたとかもないんですよね?
A ありません。
Q 昼食を食べる時間もなかったと午前中に述べていたが、担当者からは昼ごはんを買ってきましょうか?と言われてあなたが「今は食べられません」と言ったのではなかったですか?
A 記憶が定かではありません。
Q 「夜遅くまでの取り調べ」不満だったということですか?
A そういうつもりで言ったわけではありません。2人のために話さないと解決できないと思っていた、「帰らせてほしい」と言う選択肢はなかった。
Q 被疑者だとは思わなかった?でも供述拒否のことなど言われていましたよね?
A はい。
Q 録音・録画も言われていましたよね?
A はい。
Q 訂正にも応じている?
A 私がお願いしたところに関しては(5ページほど)丁寧に応じてくださった。
Q 午後6時すぎから読み上げてくれて午後9時40分ごろに指印を押している?
A 最初の原稿があまりに違ったので(略)
Q 最終的に納得して終えたんじゃないですか?
A まだ納得できていないところはあったが押印しました。(一日が終わる)区切りとして押すものだと思っていた。
(中略)
Q 修被告に撮影依頼したときの記憶があいまいだと言っていた。あなたは撮影を瑠奈被告から頼まれたとき、新たに頭部を撮影するとは思わなかったと言っていた?
A はい。
Q これ以上、何かするとは思えなかったと言っていた?
A はい。
Q 眼球はあった?
A はい。
Q (取り調べ時に)頭部に何か「作業」すると思ったから修被告に頼んだと答えていたんじゃないですか?
A 何か手をかけるという発想はなかった。
Q 捜査段階であなたの記憶で間違いないと署名している。捜査では頭部に「作業」をするという表現、「何かすると思った」と。なぜ(裁判で)供述を変えたのですか?
A 「作業」をしたんだという刷り込みがあってそう答えていたんだと思います。
Q 捜査段階の話は結局、いろいろ思い違いだったと?
A あのころの精神状態は「とてもたしかじゃないな」とか。そう今は思っております。

次回の裁判は2月4日を予定しています。父親の裁判員裁判は最長で12回とされていて、判決は3月12日を予定しています。

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