「携帯電話は忘れただけ」ススキノ殺人裁判で父親が改めて無罪を主張

ススキノのホテルで男性が殺害された事件で父親の裁判員裁判がきょう開かれました。検察の被告人質問で父親は娘の犯行時の状況などを振り返り、改めて無罪を主張しました。

おととし７月に起きた事件では札幌・厚別区の田村瑠奈被告ら親子３人が、殺人などの罪で逮捕・起訴されています。
父親の田村修被告の裁判では殺人や死体損壊を手助けした罪が成立するかが争われていて、きょうも検察側による被告人質問などが行われました。

事件当日、修被告が娘を送迎した時に自宅にスマートフォンを置いたままだったことについて、位置情報などが残らないようにしたのではないかという検察側の指摘がありました。修被告は「置いていったのではない」「忘れただけ」などと反論しました。

被害者の頭部をキャリーケースに入れた娘と自宅に帰る際、氷を８袋買ったことについても「娘から言われて買ったが、使い道は知らされていなかった」などと、手助けする意図はなかったと主張しました。