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苦境の“町の書店”救え 子どもの感性活かし「魅力ある店舗」に 石川・金沢市

テレ金NEWS NNN / 2025年1月21日 18時47分

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電子書籍などの台頭を受け、町の書店がいま苦境に立たされています。そんな書店をより魅力的な店にしようと金沢市内の小学生が立ち上がりました。子どもならではの感性を活かした新たな店づくりです。

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20日、金沢市内の書店を訪れたのは30人を超える小学5年生。

足を運んだ理由は… 本を買うため… ではありません。

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「お客さんに発信してもらおうかなって思って、この紙を置きたいんですけど」

より多くのお客さんに来店してもらうためです。

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金沢市の書店「ブックショップリード」の店主、吉本洋さん。

20年ほど前に店を構え、これまで町の本屋さんとして親しまれてきましたが…

ブックショップリード店主・吉本 洋 さん:

「コロナ以前は美容院にもたくさん雑誌を購買してもらって(今は減ったが)そういう所はたくさんあった。(店頭での売り上げは)3分の1ほどになっているでしょうね。もっと少ないかもしれんね」

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近年、町の書店はインターネット販売や電子書籍の波に押され、苦戦を強いられるように…

店舗の数も2000年代初頭には全国に2万軒ほどありましたが、時代の流れとともに減少の一途をたどり、今では1万軒余りとわずか20年間で半分にまで減ってしまいました。

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こうした中、去年、吉本さんのもとに授業で書店の現状を学ぶ子どもたちから連絡がありました。

それは来店客を増やすために何ができるのか一緒に考えたいという提案でした。

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その後、吉本さんは子どもたちと話をするため、小学校へ。

交流する内に仲良くなり…

冬休みには、駅前でお店のチラシを配ってくれました。

そして、今では店内に、子どもたちが販促用に作った、ポップやポスターが飾ってあります。

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ブックショップ・リード店主・吉本 洋 さん:

「これ作ってきてくれて、この間。実際やっぱりきちんと読んでないとなかなか作れんもんでね。このキャッチフレーズなんか、なかなか大したもんだなと。」

何度かやり取りする内に少しずつ変わってきた店内。

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そして、この日は子どもたちがお店づくりを手伝いにやってきました。

そこには様々なアイデアが…

記者:

「これは作ったやつですか?」

子どもたち:

「はい、作りました。あの新しいデザインで、今度ラミネートして持ってくる」

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子どもたちが手作りした、お店で飼っているネコをモチーフにしたしおりに…

「紐を1本だけ引いて出た、しおりをプレゼントする」

くじ引き感覚でしおりがもらえる仕組み。

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入口近くの一番目立つ棚づくりも… 

小説から漫画まで、大人も子どもも楽しめるようバランスよく配置しました。

少しでもお客さんが増えるように…

参加した子どもは:

「お客さんが絶えないぐらいの、評判のいい本屋になってくれるとうれしいです」

「少しでもいろんな人に知られるような評判のいい本屋だったらうれしいです」

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この日の終わりに吉本さんはこんな思いを伝えました。

ブックショップ・リード店主・吉本 洋 さん:

「みんなも本を読んでほしい。その中で面白い本に出会って、本当に本屋にみんな行ってほしいなと心から思っててもらうために、自分たちも本を読んでください」

みんなの町の本屋さんでもっと面白い本に出会って欲しい。

そして、もっと本を好きになって欲しい。

吉本さんと子どもたちの挑戦はこれからも続きます。

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