Chim↑Pomエリイの占い実験実行犯エリマニ #02 エリイ、会田誠とカルマに向き合う。

占いTVニュース / 2018年6月30日 18時0分

　2005年に東京で結成されたアーティスト集団「Chim↑Pom」のエリイが毎回ゲストを迎え、古今東西の奇想天外な占いを再発見する「Chim↑Pomエリイの占い実験実行犯エリマニ」。

　第2回の放送は、中国・東洋占術のエキスパート・黒門と、美術家・会田誠、Chim↑Pomのリーダー卯城竜太をゲストに迎え、自分たちのカルマを知り、運命を好転させるヤントラ（護符）の制作に挑戦する。

■インド占星術で使われる「カルマ」とは何？

　キタコレビルの地下に集合した一同に最初に与えられたタスクは、黒門のレクチャーのもと自身の「カルマ」を知ることである。

　黒門によれば、「カルマとは、生まれながらにして背負っているもの」で、インドでは「カルマ」、中国では「命運」と呼ばれるという。

　「前世でどんな行いをしたかによって今生の運命（カルマ）が決まってくる」というのがインド占星術のベースとなる思想で、たとえば現在苦労している人は、前世で苦労から逃れた分、今生での宿題が多くなっていると考えられるそうだ。言わば「輪廻転生」のような思想である。

■会田に襲いかかる悲劇の宣告。3人のカルマは？

　カルマについて教えを請うた3人は、早速黒門から鑑定結果を聞くことに。びっしり記録された詳細なデータファイルをひも解きながら解説が始まる。

　まずは、卯城から。2011年までは木星期という幸運期にいたが、現在は「土星期」という、苦労と困難を乗り越えなければいけない時期にいるという。苦労・困難と聞いて表情を曇らせる卯城に、「それが過ぎれば報われる」と黒門は告げるが、卯城の土星期が終わるのは2030年！　あまりに先過ぎて、一緒に聞いていたエリイの笑いが止まらない。

　まだ10年以上も苦労・困難が続くなんて信じられないといった表情の卯城に、黒門は「今の運命を輝かせるにはヤントラ（護符）を寝室に飾り、毎日マントラを唱えること」とアドバイスを送った。

　続いてはエリイ。エリイの星は「月」で、少々陰っているそう。月は感情や家庭を表し、いまは感情が動きやすい時期にあるそうだ。彼女の運気が好転するのは2024年。卯城より早く好転するとはいえ、まだ6年も先と知ったエリイの笑いは力なく弱々しい。

　「マントラを毎日唱えるといい」と聞いたエリイは、「朝から晩まで唱えるんですか？」と黒門に質問を投げかける。「朝起きてからだいたい108回」と事も無げに告げる黒門に、「108回も……」と一同は絶句したが、本格的にやるなら20万回唱えるのだという。20万回に比べれば108回なんてあっという間だが、いずれにしてもカルマを好転させるにはそれ相応の苦行が伴うらしい。

　そして、最後は会田である。2002年から木星期と呼ばれる幸運期が続いていたそうだが、実は2018年の9月から苦労と困難の星「土星期」に突入すると宣告されてしまう。しかも土星期は2037年までと、卯城よりもさらに長いという結果に。「だから占いイヤだったんだよ！」という会田のボヤきが地下室にむなしく響く。

■カルマを好転させる、ヤントラを描く

　カルマを占ってもらった3人は、運命を好転させるためにヤントラ（護符）を描くことになった。ヤントラを描く手順は、用意した金属板に、それぞれの星に対応した動物と魔方陣を書くだけととってもシンプル。黒門の用意した手本を見ながら、会田と卯城は「牛」、エリイは「鹿」を描き始める。

　ヤントラを描いている間は、みんな真剣そのもの。特に会田はガチに没頭し、「運命変える気満々じゃないですか！」「サインも入れるんでしょ？」と卯城がちょいちょい突っ込むも会田はオールスルー。動物のモチーフを描きあげ、四角や丸を線で区切った魔法陣の中に数字を入れて、三者三様のヤントラが仕上がった。

　ヤントラを描き終えたエリイがふと「先生は朝どんなふうにマントラ唱えてるんですか？」と尋ねると、黒門は「僕は唱えてないよ」とポツリ。さらに「皆さん唱えるのが面倒くさいみたいで、MP3渡して流してもらってるんですよ。ヤントラも画像で出しちゃって。あとでダウンロード先教えますね」と、制作にかけてきた時間は一体何だったのかと思わせるぶっちゃけトークで幕を閉じた。

　最後に、同じ土星同士の会田と卯城がヤントラを交換することに。思いもよらず、日本を代表する現代美術家の会田の作品を譲り受けるという幸運を得た卯城。ヤントラを描ききり、ひょっとしたら卯城の苦労と困難のカルマは少しだけ軽くなったのかもしれない……。
（加藤広大）

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※画像出典／占いTV NEWS

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