彼との関係をより深めるための心理テクニック 共通の敵を作って団結力を高めて

　彼といい雰囲気になって、あともう一息！　……こういう時こそ、失敗してしまいがちなもの。たいていの原因は「頑張りすぎ」。魚釣りもそうですが、もうすぐ釣れそうという瞬間こそ、相手の様子を見て力加減をしていくのが大切です。そこで今回は、あともうひと押しのシチュエーションで、彼との関係をより深めるための心理テクニックをご紹介します。

■共通の敵を作って彼との団結力を高める
　学生時代などに、普段はさほど一体感のないクラスが、体育祭になると一致団結した経験はありませんか？　これは「共通の敵」が存在することによるもの。「負けたくない」といった欲求を集団が共有することは、モチベーションを高めるエッセンスにもなるのです。そこで、無理にでも気になる彼と共通の敵を作ってしまうことを意識してみてください。そうすることで、いつしか彼との距離は近づいていくでしょう。

■告白する前に、あなたの味方を2人見つけて
　政治や経済の学問でよく使われる用語に「バンドワゴン効果」というものがあります。これは、ある選択が「多くの人に受け入れられている」という情報が流れることで、その選択への支持が一層強くなる現象です。心理学的にも有効で、ある実験によると意見の通りやすさは賛同者が3人以上から格段に高くなるとされました。告白する際、あなたの味方を2人見つけて彼に迫れば、成功の可能性は相当UPするはずです。

■「予測できない人」になれば、彼の気持ちは簡単に操れる
　最も恐ろしい人とは、どんな人でしょうか。きっと「普段は温厚なのに、キレると、とてつもなく怖いタイプの人」ではないでしょうか。予測できすぎるという現実は、ある意味、恋愛をしらけさせてしまいます。そこで、何か大きな問題が起こった際には、内に秘めた怒りを見せつけておくことがポイントに。もちろん、普段はちょっとやそっとのことではキレずにいてください。要するに、あなたの見えない一面をアピールするのが重要なのです。

■彼からの困った質問には、すかさず「どう思う？」で返して
　人は話しすぎることでボロが出てしまいます。そして、それが彼の気持ちを萎えさせることも……。そこで、思慮深い雰囲気を演出するためのポイントがあります。それは「即座に相手はどう感じるか」を聞き返すことです。オランダの大学博士・デクレマー氏は、この実験により相手に発言の機会を与えることによる好感度上昇という効果を認められました。余計なことを言うよりも、相手にすぐ聞き返すことを意識するのが良策というわけですね。

　関係を「深める」ことは、実は関係を「始める」ことよりも難しいもの。合コンで「2度目」がない人の65％が、この関係を「深める」ところでつまずくというデータもあるほどです。出会いや付き合いを始めることに意識を奪われて、関係を続けていくことをおろそかにしないようにしていきたいものですね。最終目標である「結婚」なんかは、まさに継続の賜物なのですから。
（脇田尚揮）

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