12星座【ワクワクする本】射手座は異世界ファンタジー、魚座は官能小説！

　帰省の車内や夏休み休暇中など、本を読みたいとき、なにを手に取りますか？　芸人の又吉直樹さんの芥川賞受賞作『火花』（文藝春秋）は、累計200万部となったそうです。そんなベストセラーもいいのですが、せっかくまとまった時間が取れたら、今まで読んだことのない新ジャンルにもチャレンジしてみませんか？　星座別に、特に相性がいいジャンルをご紹介していきましょう。

■牡羊座……冒険小説
　牡羊座をワクワクさせてくれるのは、血湧き肉躍る冒険の物語。昔からある王道ジャンルなので、渋い男のハードボイルドや、元気な女性の孤島でのサバイバルなど、さまざまな名作があります。また、普段本を読み慣れていない人には、少年少女向けの冒険小説がオススメ。海賊が活躍する児童小説や、宇宙船で旅する少年少女のSFに、時間を忘れて熱中してしまいそう。

■牡牛座……自伝
　現実的な牡牛座にとって、物語はしょせん「つくりごと」。そんな牡牛座にオススメなのは、成功者の自伝。ITの天才や、経営の神様、村おこしの立役者など、さまざまな業界で活躍した人の自伝には、今すぐ取り入れたい生活習慣や、参考になる具体的なアイデアがたくさん詰まっています。実話という意味で、良質なノンフィクションも、読んでよかったと心から思えるでしょう。

■双子座……お仕事もの
　双子座は、読書という娯楽からも、役立つなにかを得たいと思うタイプ。そんな双子座には、お仕事ものがオススメ。特に最近はマニアックな職業が、小説の舞台として取り上げられることも増えてきました。辞書の編集者、児童福祉員、ラブホテルスタッフ、税務署員などなど、その職業ならではの、トリビアと面白さに、夢中になってしまうことうけあいです。

■蟹座……江戸人情もの
　蟹座は熱い心を持つ人情家。現代の人間関係は、クールで物足りなく思えることもあるでしょう。そんな蟹座には、江戸人情ものがオススメです。世話焼きの大家さんや、長屋の長老、大店のおかみさん、みんな温かくて、血の通った人間味があります。昨今は人情ものの人気がじわじわと高まっていて、女性向け、読みやすい江戸もの作品も増えています。

■獅子座……戦国時代もの
　獅子座は、波乱万丈でドラマチックな物語が読みたいのです。現代ものではなかなか難しいので、戦国時代ものがオススメです。命と命のやりとりに、人生のすべてをかけた武将達の生き様に、心が震えます。有名な決戦でも、誰のどの立場で読むかによって、見える景色がガラリと違います。また有名な武将だけでなく、地元で活躍したマイナーな武将の物語にも、地元びいきで感情移入しやすいはずです。

■乙女座……学園ものライトノベル
　乙女座がもっとも相性がいいジャンルは、学園ものライトノベルです。広い意味では、ほとんどのライトノベルが含まれるかもしれません。なかでも特にオススメなのは、異能力を使ったバトルなどがあり、異能力を数値化したり、武器や道具などのガジェットが楽しめるタイプの作品です。長いシリーズものとなる場合も多く、スピンオフ作品があったりする点も、楽しいのです。

■天秤座……大人の絵本
　美に心惹かれる天秤座には、大人の絵本がオススメです。「この絵が好き」と思えるものを選べば間違いありません。どんなストーリーであっても、美しい絵と文章を眺めているだけで、心癒やされ、豊かな気持ちになれるでしょう。イラスト入りの詩集にも、良質のロングセラーがあります。大事な詩集に、お気に入りのブックカバーをかければ……至福の読書の時間です。

■蠍座……ホラー
　蠍座を、ある意味一番ワクワクさせてくれるのは、ホラーでしょう。「生か死か」を人生のテーマとする蠍座にとって、予定調和の恋愛ものや、生ぬるい感動ものでは物足りないのです。バッドエンドで、読後感最悪でも、かまわないはず。求めるのは、真に迫った描写と、命のギリギリの恐怖感。血も凍るほどの怖さをじっくり味わってこそ、満足して読み終えることができるのです。

■射手座……異世界ファンタジー
　射手座にとってもっとも親近感があるのは、旅と冒険をテーマとした作品。なかでも特に、異世界ファンタジーなら、世界観にどっぷりつかって満喫できるでしょう。古典的名作には人生について深く考えさせられる哲学的な作品があり、ラノベなら気軽に異世界の旅を楽しむことができます。さまざまなテイストの作品があるので、そのときの気分に合わせてチョイス。

■山羊座……経済小説
　山羊座にオススメなのは、経済小説です。山羊座の場合、たとえ恋愛小説でも、登場人物の生活がリアルでないと興ざめしてしまうのです。綿密な取材に基づいて描かれた経済小説は、ノンフィクションを越えるリアリティと重量感で、読書の醍醐味をたっぷりと味わうことができるでしょう。企業が舞台のリアルな小説なら、推理小説でも同様に楽しめるはずです。

■水瓶座……本格推理小説
　水瓶座には、本格推理小説がオススメ。推理小説の中でも、トリックや謎解きに注目した作品が、本格推理ものと呼ばれます。閉鎖空間で事件が起こる、犯人は冒頭から登場するなど、細かなルールを規定する場合もあります。なににせよ、本格推理は、作家と読者の、頭脳戦です。与えられたヒントから論理的に犯人を導き出すことができるかどうか、知的なゲームなのです。

■魚座……官能小説
　魚座にオススメなのは、官能小説です。特殊なレーベルではなく、一般書でも、官能を刺激されるようなアダルトな恋愛小説があります。アダルト分野では映像が隆盛ですが、文字で読む本だからこそ、魚座ならではの豊かな想像力を発揮して、自分のためのオリジナルな官能の世界を楽しむことができるのです。心も身体もとろけるような、濃く甘く深い世界へ、いざ！

　各星座のオススメ本は、もうすでに大好きなジャンルとして読み尽くしているという場合もあるでしょう。その場合は、親和性のある「牡羊座・獅子座・射手座」「牡牛座・乙女座・山羊座」「双子座・天秤座・水瓶座」「蟹座・蠍座・魚座」の各エレメントのジャンルをどうぞ。新しい発見があるはずです。
（高橋桐矢）

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