暑くて寝苦しい夜に効く安眠アロマレシピ バスタイムにはラベンダーを2滴！

　連日の猛暑で、身体は疲れているのに、なかなか寝付けない。ようやく眠っても、寝苦しくてすぐ目覚めてしまう……。夏場の睡眠不足は夏バテのリスクを高めるため、注意が必要です。うまく眠りにつけないときは、アロマの力を借りてみましょう。今回は、心地よい眠りへと誘ってくれるアロマレシピをご紹介します。

■安眠アロマ・バス

　暑いからといって、毎日シャワーだけですませていませんか？　心身をおやすみモードに導くには、ぬるめの湯船にゆったり浸かることが大切です。鎮静効果の高いアロマオイルをプラスすれば、よりスムーズに寝付けるようになります。

＜用意するもの＞
・イランイラン、ラベンダー……各2滴
・天然塩……ひとつかみ

＜作り方＆使い方＞
（1）バスタブに38℃前後のお湯をはり、材料を入れてよくかき混ぜる。
（2）ゆっくり深呼吸しながら入ると、効果倍増！　湯船には15分ほど浸かるといいでしょう。

　オススメは、南国調の花の香りが楽しめる「イランイラン」と、爽やかでフローラルな｢ラベンダー｣。どちらにも心身の緊張を取り除く作用がありますが、「イランイラン」にはアドレナリンの分泌を抑制し心拍数を下げる効果が、「ラベンダー」には睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促す効果がそれぞれ期待できます。

★一口メモ★
　月経中の女性は、ホルモンバランスを整えてくれる「クラリセージ」を2滴プラスすると、月経痛が和らぎ、よく眠れるようになるでしょう。

■すやすやアロマ・マッサージ

　寝付けないときは、身体がこわばっていることが多いもの。寝る15分ほど前に、アロマオイルを使ったマッサージを行って、心身を優しくほぐしていきましょう。

＜用意するもの＞
・マージョラム・スイート、オレンジ・スイート……各3滴
・グレープシードオイル……20 ml
・ビーカー、ガラス製のマドラー

＜作り方＆使い方＞
（1）ビーカー、またはガラス製の容器に、グレープシードオイルとアロマオイルを入れ、マドラーで混ぜる。
（2）（1）を手の平に取り、両手で温めるようにしてなじませたら、首筋などをなでるように優しくマッサージしていきましょう。

　オススメのアロマオイルは、スパイシーで温かみのある「マージョラム・スイート」と、フルーティーな「オレンジ・スイート」。どちらも、抗うつ作用と血液循環促進作用に優れているため、ストレスの緩和や筋肉疲労に抜群の効果を発揮してくれます。なお、安眠のためのマッサージは、首筋や肩、背部を中心に行うといいですよ。

★一口メモ★
　このマッサージオイルを利用して、不眠症に効くとされるツボ、「失眠（しつみん）」（かかとの中央にあるツボ）、「安眠」（耳の後ろのとがっている骨から指一本分下にあるツボ）をマッサージするのもオススメです。

■おやすみアロマスプレー
　心地よい香りは、心地よい眠りを誘います。空気がよどんでいるような不快感がある、あるいは気持ちが高ぶって眠れないときは、爽やかでリラックス効果のあるアロマでお部屋の空気をおやすみモードに切り替えましょう。

＜用意するもの＞
・ゼラニウム、ベルガモット……各3滴
・無水エタノール（ウォッカでも可）……10ml
・水……40 ml
・ビーカー、ガラス製のマドラー
・ガラス製、またはポリプロピレン製のスプレーボトル（50ml用）

＜作り方＆使い方＞
（1）ビーカーに無水エタノールを量り入れ、そこにアロマオイルを加えます。
（2）マドラーでよくかき混ぜたあと、水を加えてさらに混ぜ、スプレーボトルに移し替えればOK！　よく振って使用しましょう。

　バラの香りに似た「ゼラニウム」、フレッシュな「ベルガモット」をブレンドすれば、あっという間に眠りのスイッチをオンにしてくれる魔法の香りができあがります。ディフューザーで香らせてもいいですが、オススメは、アロマスプレー。携帯できるので、旅先でも重宝しますよ。

★一口メモ★
　「ゼラニウム」と「ベルガモット」には、虫除け効果も期待できます。シュッとひと吹きすれば、蚊に安眠妨害される心配もなくなるでしょう。

　香りは脳に直接働きかけ、自律神経やホルモンの働きに影響を与えます。「アロマオイルなんて本当に効くの？」、そう思っている人は、だまされたと思って一度試してみてください。意外なほど、大きな効果を得ることができるはずです。

　もし、あれこれ揃えるのが面倒という場合は、上記でご紹介したアロマオイルの中から1本だけ購入してみて。寝付けない夜は、ハンカチなどに1滴たらして枕元へ置いてみましょう。優しい香りが、あなたの眠りを心地よくサポートしてくれるでしょう。
（月星七海）

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