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今年流行の浴衣は古典柄 柄の意味を知って、こだわりの粋美人に!

占いTVニュース / 2014年7月14日 18時0分

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■今年の浴衣は古典柄がトレンド!古典柄の意味とは?

 今年は、昔ながらの古典柄や、古典柄をアレンジしたレトロモダンな浴衣が人気です。花や蝶、亀甲など、昔から使われてきた柄にはそれぞれ伝統的な意味があります。古来、人々は縁起のいい植物や魔除けの形に願いをこめて、吉祥紋としてきたのです。開運や良縁など、古典柄ならではの模様が持つ意味にもこだわって選んでみてはいかがでしょうか?
 
■牡丹(ぼたん)……富貴、幸福
 花王、富貴花の別名を持つ牡丹は、豪華さと豊かさを象徴する花です。奈良時代に渡来し、平安時代には各寺院で育てられるようになりました。牡丹模様の着物や帯は礼装用に使われることも多く、身に纏うことで華やかさと貴さを表現することができます。どんな場所にいても注目を集め、主役になれる文様です。
 
■撫子(なでしこ)……優雅
 その名は、可憐な花と優雅な葉が、子どもの頭を撫でるかのような慈しみの心を呼び覚ますことから付けられたと言われています。大和撫子という言葉の通り、深い慈しみの心を持つ、見た目も内面も美しい女性を表す花です。古くは常夏と呼ばれ、夏の日射しの下で、涼しげに咲く優雅さを象徴しています。
 
■朝顔……愛情
 中国から渡来した朝顔は当初、薬草として用いられていました。源氏物語に登場する「朝顔の姫君」は、源氏の想いが届かなかった数少ないお相手です。朝に咲いて、昼にはしぼんでしまうはかない朝顔に、切なくも激しい愛情を重ねていたのです。江戸時代、嘉永、安政年間に朝顔の鉢栽培が普及し、多くの品種が作られました。
 
■菊……長寿、邪気払い
 不老長寿の効があるとされてきた縁起のいい植物で、古来、文様に用いられてきました。菊の節句とも言われる「重陽」は、中国では長寿を祈るお祝いでした。重陽には菊を飾り、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わすことで、邪気を払い、健康と長寿を保つことができるとされています。菊の模様も大変、縁起のいいものです。
 
■蝶……不死、生まれ変わり
 蝶は、鎌倉時代初期から、平家をはじめとして多くの武家の紋章として用いられました。蝶はいったんサナギとなってから、美しい蝶となるところから、不死の象徴として、戦国時代の武士に特に好まれたのです。可憐で優美な蝶には、古来、不死と生まれ変わりを祈る気持ちがこめられているのです。
 
■扇……末広がりの繁栄
 扇は広げたその形から「末広」とも言い、平安時代の日本で創案されて以来、繁栄と拡大を意味する縁起のいいものとされてきました。扇の模様は、おめでたい席での着物にも用いられます。ますます栄えるようにと末広がりに描いた形には、商売繁盛、芸事の上達、子孫繁栄など、さまざまな願いがこめられています。
 
■麻の葉……成長、健康
 菱形を六角形状に並べた形は、麻の葉を抽象化したものです。成長が早く真っ直ぐに伸びる麻は古来、子どもの健やかな成長を願って産着に用いられてきました。シンプルな麻の葉模様の他に菱形を色別に染め分けたり、途中の線を一部消した、麻の葉くずし、くずれ麻の葉などさまざまなバリエーションがあります。
 
■亀甲(きっこう)……長寿
 亀甲とは、亀の甲のような六角形を、すきまなく並べた図案です。亀は万年生きる霊獣とされ、その甲を図案化した亀甲は長寿と健康を願う吉祥紋の代表です。六角形を並べただけのシンプルな亀甲つなぎのほかに、六角形の中に模様があったり、さまざまなバリエーションがあります。帯や小物の模様としても用いられます。
 
■薬玉、楠玉(くすだま)……魔除け、安泰
 香料や薬草をつめた袋を丸く玉にして花でかざり、五色の糸で結んでつりさげたものです。中国では、「長命縷」「続命縷」と呼ばれ、魔除けと安泰を祈るために用いられてきました。日本でも平安時代から愛用されています。薬玉の文様は、たくさんの花が華やかで、女性や子どもの着物や帯によく用いられます。
 
■子持縞(こもちしま)……子宝祈願
 太い線と細い線で描かれた縞模様。いろいろなバリエーションがあり、太い線の片方に細い線が1本寄りそっているのは「片子持」、太い線の両側に細い線が寄りそっているのは「両子持」と言います。太い線を父と母に見立てて、その真中を通る細い線を子どもとして、子宝を願う婚礼の時にも用いられました。
 
■菱(ひし)……良縁、結婚
 菱形とその連続模様。菱(ひし)はヒシ科の水生一年草で、その実は両方がとがった菱形となっています。菱の文様にはさまざまなバリエーションがあります。菱形の中に花などの図柄を入れたものは「花菱(はなびし)」「幸菱(さいわいびし)」とも呼ばれ、婚礼衣装やおめでたい席での着物にも用いられます。
 
 なにげなく目にしている模様にも、深い意味があり、幸せを祈る人々の気持ちがこめられているのです。伝統的な「吉祥紋」の浴衣なら、着るだけで開運できそうですね。まずは手軽に巾着などの小物に取り入れてみてもよさそうです。
 
参考文献:『着物の文様とその見方』(誠文堂新光社/似内惠子)、『文様の手帳』(小学館/尚学図書・言語研究所編)
(高橋桐矢)

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