野上眞宏×細野晴臣!写真と共に「はっぴいえんど」を語る

Walkerplus / 2014年11月25日 22時40分

写真

iPadアプリ写真集「野上眞宏のSNAPSHOT DIARY」を紹介する写真家の野上眞宏

11月23日、Apple Store 銀座(東京)でトークイベント「野上眞宏×細野晴臣『SNAPSHOT DIARY』の時代」が開催された。

iPadアプリ写真集「野上眞宏のSNAPSHOT DIARY」のリリースを記念したトークショーで、司会は「サウンド&レコーディング・マガジン」編集人の國崎晋が務めた。このアプリは、4000枚以上の写真の他、細野晴臣や松本隆などのはっぴいえんどのメンバーによるオーディオコメンタリー(音声解説)や、レコード・コレクターズ誌での野上の連載を詰め込んだ豪華な内容である。大学時代から付き合いがあったこともあり、はっぴいえんど関連の写真を“自然に”撮ることができた写真家、野上眞宏の唯一無二の世界観が広がっている。

野上は若かりし頃の細野との思い出を「高校生の頃からすごい奴がいるとは聞いていた。大学では同級生になって、試験後は一緒に新宿へ行ってよく踊ったね」。片や細野は「写真家のイメージがなくて、撮られていたのを全く覚えていない。気配がないんだよね」と答える。

写真集には子ども時代から現在に至るまでの一人のカメラマンの人生がアーカイブされていると言っても過言ではない。最初はデータベースを作るつもりで3年がかりでスキャニングをしたそうだ。さらに、フォトショップで傷を補修しながら、数万枚の写真をデジタル化するのに2年を要したという。当初、商品化は一切考えていなかったそうだが、きっかけになったのは俳優の佐野史郎の言葉であった。松本隆の朗読会で写真を使いたいとお願いされたのだ。

細野は野上について「いてくれてよかった。人間性と言うか、一歩踏み込んで撮るのではなく、一歩下がって全体を撮る。だから貴重なんだよ」と語りながら感慨深い表情を浮かべる。「未来から撮る、というか、10年経ったら笑えるんじゃないか。だから俯瞰でここを押さえておこう、といった感じ」と野上もうれしそうに話す。

今回、細野が特に気に入ったのは昔の東京を切り取った写真。50~70年代の東京の風景写真である。「この写真集は自分さえいなかったら最高だね(笑)。昔の風景や人物を見るのがいいのだけれど、東京の風景がいい。トローリーバスとかあったんだよね。今も残っているものもある」

その後、野上からはアメリカでの再会の話題が上がった。「プロになって、アメリカへ2年ぐらい行って箔をつけようと思っていたら20年いることになって。そしたら、細野がYMOでアメリカに来て再会した(笑)。この写真集を契機に、他の多くのカメラマンも、アーカイブをぜひ発表してほしい。レコードのジャケットやアーティスト写真には、決めのカット以外にもいい表情の写真がいっぱいあって、それを出すことで伝わるものがある」

「野上眞宏のSNAPSHOT DIARY」には、はっぴいえんどの他にも、エイプリル・フール、キャラメル・ママ、YMOなどの初公開写真が数多く収められている。11月26日(水)からは、東京・渋谷のギャラリー・ルデコで「はっぴいえんど」写真展も開催。そちらも併せてチェックしてほしい。【東京ウォーカー】

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