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春の星空の楽しみ方 北斗七星に“死兆星”は存在する?

ウェザーニュース / 2018年4月15日 17時30分

ウェザーニュース

2等星が6つあり市街地でも比較的見つけやすいことや、人気アニメで主人公の流派を象徴する星として登場したこともあり、多くの方に知られてる北斗七星。

北斗七星は北極星の近くにあるためほぼ一年中見えますが、最も見やすいのは観測しやすい夕方〜夜にかけて空高くに昇る、春だと言われています。

北斗七星は星座ではない!?

全部で88個ある星座の中に北斗七星という星座はありません。

北斗七星はおおぐま座の一部で、熊の腰からしっぽに当たる部分です。

北斗七星の名前の由来は、北天で輝く7つの星の並びが柄杓(ひしゃく)の形に見えることから、柄杓を表す「斗」を用いて、そのように呼ばれるようになったと言われています。

この北斗七星の形を柄杓に見立てたのは日本だけではありません。

北斗七星を英語では「Big Dipper」と言いますが、Dipperは日本語では「すくうもの」や「ひしゃく」という意味なので、この7つの星の並びは、異なる文化を持つ外国の方にも私達の祖先と同じように見えていたということになりますね。

人気アニメの“死兆星”は本当にある?

昔の人気アニメでは北斗七星のそばで輝く星(死兆星)が見えたら一年以内に死が訪れるという設定がありましたが、この星は本当にあるのでしょうか?

北斗七星はその名の通り、2等星が6つ、3等星が1つの7つの星で構成されていますが、スプーンに見立てた時の持ち手の先から2番目の星のをよく見ると、寄り添うように輝く別の星が見えてきます。

1つは2等星のミザールで、もう一つは4等星のアルコル。このアルコルが死兆星の話のもととなった星ではないかと言われています。

アルコルは十分視力のいい人が見ると肉眼でもはっきり見ることが出来るのですが、視力のあまり良くない人は見えないので、昔アラビアの世界ではこの星を使って兵士の徴用のための試験を行い、アルコルが見えたら合格としていたと言われています。

また、日本でも歳をとると視力が落ちてこの星が見えなくなるため、「寿命星」や「四十暮れ」などと呼ぶ地域があったと言われています。アニメの設定とは逆に、アルコルが見えなくなったら死が近づいてきていると考えられていたようです。

光害の影響で星の観測に向いていない市街地では4等星のアルコルは見えないので、星の見やすい郊外などに行った時に肉眼で見えるかどうか試してみてはいかがでしょうか?

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