【七十二候】その姿はまるで美しい女性!?
ウェザーニュース / 2018年4月30日 6時20分
4月30日からは牡丹華(ぼたんはなさく)。この時期は牡丹の花が咲き始める頃です。庭に一輪咲いただけでもその存在感は大きく、咲きそろえばまさに豪華絢爛。
今回は、そんな魅力あふれる牡丹についてご紹介します。
牡丹はどんな花?
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高貴や王者の風格といった花言葉をもつ牡丹の花。確かに、どの花にも負けない存在感や美しさがあります。しかし、もともとは観賞用ではなく、薬として使われていたそうです。
また、猪の肉を使った鍋を牡丹鍋といいますが、昔は赤い花を咲かせる品種が多かったこともあり、牡丹といえば「赤」というイメージでした。そのため、名前に赤を表す「丹」が使われています。
現在では白や黄色、ピンクなど様々な色のものがあり、私たちを一層楽しませてくれます。
似て非なるもの
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、
そんな牡丹とよく似た花に「芍薬(しゃくやく)」というものがあります。
写真だけでは、どっちがどっちだか…
牡丹も芍薬も同じボタン科ボタン属で、花の形もよく似ています。しかし、ある部分に注目すると案外簡単に見分けが付くようになるんです。
【葉の形】
牡丹の葉というのは、ツヤがなく、切れ込みが入っています。先が3つに分かれているのが特徴です。一方、芍薬の葉は、ツヤツヤしており、切れ込みはありません。
【木?それとも草?】
もう一つの大きな違いとして、牡丹は木本性なのに対し、芍薬は草本性ということ。草である芍薬は、細い茎の先端に一輪の花を咲かせ、落葉低木の牡丹は一枝に二輪ほど花をつけます。
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花のように美しく
皆さんは「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という言葉をご存知でしょうか。
初めて聞いた人は、なんのこっちゃ??と思うかもしれませんが、これは美しい女性の立ち振舞を形容したもの。
茎がスラリと伸びた芍薬は、立ち姿が美しい女性。枝分かれした先に花をつける牡丹は、上品に座っている女性。さらに、風に揺れる百合の花は、まるで優雅に歩く女性のように見えることから、このように言われるそうです。
男性としては、こんな女性に出会ってみたくなりませんか?
咲くまでの過程に注目
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(奈良県)、
実は牡丹には、春牡丹・寒牡丹・冬牡丹の3種類があります。
春牡丹は、4月下旬〜5月頃に見頃を迎える一般的なもの。寒牡丹は10月〜1月、冬牡丹は1月〜2月頃に花が咲きます。
「寒牡丹も冬牡丹も寒い時期に咲いているけど、違いはあるの?」
冬牡丹というのは、温室などを利用し、春牡丹を人工的に冬に咲かせたものです。一方、寒牡丹は春と冬の二季咲きの品種となっています。
大きく違う点として、冬牡丹は人の手が加わらないと、冬に開花することができません。しかし、寒牡丹は、時期が来れば自ずと冬頃に開花します。
花だけを見ると、なかなかわかりにくいかもしれませんが、咲くまでの過程に注目すると全く異なるものなんです。
視線を移せば…
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地上で私たちを楽しませてくれる牡丹の花ですが、ふと頭上に視線を移せば、そこには新たな牡丹が…。
今の時期に見頃を迎える八重桜は別名牡丹桜と呼ばれています。
確かに、何枚も重なった花弁が、美しい牡丹を彷彿とさせますね。
八重桜の開花時期は品種によって異なり、5月上旬くらいまで楽しめるものもあります。
西・東日本では、ソメイヨシノがだいぶ葉桜となってしまいましたが、次は牡丹桜でお花見なんていかがでしょうか。
おさらい七十二候
1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けた24の期間を「二十四節気」といいます。
そしてこれをさらに初候、次候、末候の5日ずつにわけて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候です。
二十四節気と七十二候は、その日だけではなく、二十四節気であれば15日間、七十二候であれば5日間の期間も指しています。
次回は、立夏の初候「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」についてご紹介します。
参考資料など
【参照・参考元】
日本ぼたん協会「ぼたんとは」https://www.nippon-botan.jp/peony/index.html
千葉市役所HP「千葉公園のボタン・シャクヤク」https://www.city.chiba.jp/toshi/koenryokuchi/kanri/chuo-inage/botan-syakuyaku2013.html
浄土宗 慈雲山 石光寺HP「寒牡丹と冬牡丹の違い」https://sekkouji.or.jp/flower/kanbotan/index.html
浄土宗 慈雲山 石光寺HP「寒牡丹の歴史と育て方」https://sekkouji.or.jp/flower/kanbotan/02.html
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