【週刊地震情報】2018.04.29 地震回数減少傾向も震度3以上の地震は4回発生

ウェザーニュース

日本域の最近一週間の地震回数は前の週に比べると減少傾向です。一方で、震度3以上の地震は前週より多く、4回発生しました。（4月23日～28日の集計）

根室半島南東沖震源、最大震度4

24日17時53分に根室半島南東沖を震源とするM5.3の地震が発生。根室市や別海町などで最大震度4を観測しました。14日に発生した最大震度5弱と震源は非常に近く、規模もM5.4とほぼ同じでしたが、震源がやや深かった分だけ揺れが小さくなりました。

前回と同様、発生のメカニズムは正断層型。一方で、深さは30kmほど違っています。14日の地震以降の余震分布から見ると、今回の地震は14日の余震ではなく、同一エリア、同一メカニズムで発生した別の地震と見られます。

このエリアでプレート境界型の地震が発生すると、今月の2回の地震よりも揺れが大きくなる恐れがありますので、引き続き注意が必要です。

海外の大きな地震は少ない水準が継続

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震はありませんでした。
4月はM6.5を超える地震が1回のみ、特に中旬、下旬はM6.0以上の地震も1回しかなく、世界的には地震の少ない状態が継続中です。

参考資料など

※日本国内の震源･震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。