台風24号 伊勢湾で近年最大級の高潮の恐れ
ウェザーニュース / 2018年9月29日 16時50分
台風24号は強い勢力を保って本州を直撃する可能性が高くなっています。当初の予想に比べ、やや南よりの進路を進むと見られ、大阪湾以上に伊勢湾で高潮のリスクがあるコースです。
高潮のメカニズム
![](http://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/201809/201809290135_box_img0_A.png?1538204351)
台風や低気圧が接近して気圧が低くなると海面が持ち上がったり、強い風によって海岸に海水が吹き寄せられることにより海面が上昇すること。
また、満潮時刻が近いと、さらに潮位が高くなります。
未曾有の災害となった伊勢湾台風の教訓があり、対策が十分に取られていることから、近年は高潮による目立った被害は出ていません。
ただ、今回は過去20年で最高潮位となった2012年台風17号を上回る高潮の恐れがあるため、油断は禁物です。
![](https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/201809/201809290135_box_img2_A.jpg?1538262153)
過去20年で最も潮位偏差が大きかったのが2004年の台風23号。名古屋で最大147cmに達しました。
名古屋の最低気圧は980.9hPa、最大瞬間風速は33.2m/sを観測しています。今回の台風24号では名古屋の気圧が960~970hPaまで低下し、最大瞬間風速は30m/sを超える見込みで、2004年と同程度の潮位変動は十分に考えられます。
![](https://smtgvs.cdn.weathernews.jp/s/topics/img/201809/201809290135_box_img3_A.jpg?1538204428)
さらに満潮時刻の前後に台風の接近が予想されるため、最高潮位は2012年の203cmを上回りそうです。
潮位が上がることに加え、高波も押し寄せますので、満潮時刻前後から台風接近のタイミングになる30日(日)の夜はできるだけ海岸には近づかず、対策は事前に行うようにしてください。
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