霧ともやの違いは「視程」にあり

ウェザーニュース / 2018年10月15日 7時0分

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寒い朝や、高い山などに登ったりすると遭遇する「霧(きり)」。これから寒くなるにつれ、ますます霧は出やすくなってきます。

その霧とよく似た現象に「靄(もや)」がありますが、どのような違いがあるのでしょうか。

霧(きり)

漢字を見てみると、雨+務。務には「おおう」という意味があり、水が辺りをおおっている様子を表現しています。

気象的には、ごく小さな水滴が空気中に浮かぶために、視程(人の目の高さでの見通せる距離)が1km未満になる現象のことです。

見通せる距離が方向によって違う場合は、最も見通しの悪い方向で1km未満なら「霧」ということになります。

霧は空気中に水滴が浮かんでいる状態で、肌に触れた水滴が蒸発することで熱を奪うため、霧の中ではひんやりと感じられます。

ちなみに、気象的には一年を通して発生する可能性のある霧ですが、俳句などの中では「秋」の季語。一方、春の季語としては「霞(かすみ)」があります。

では、靄はどうなのでしょうか。

靄(もや)

漢字でみると、雨+謁。謁は「まみえる」という意味があり、その通り、水にまみえる様子を表現しています。霧と似ているようですが、どこか文学的な印象がありますね。

気象的には、水滴や水分を良く含んだ微粒子によって見通しが悪くなり、その距離が1km以上10km未満になる現象です。

また、「もや」は「霧」ほど水滴が多くないため、肌に触れて冷たいと感じることはほとんどありません。

似ているようですが、人が見通せる距離によって区別されているんですね。天気予報などで、「霧」や「靄」という言葉を聞いたら、視程の違いを思い出してみてください。

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