秋は気温差が大きい…ってホント?
ウェザーニュース / 2018年10月10日 12時0分
ここ最近、季節先取りの寒さとなる日もありますが、例年だと10月の昼間はまだ暑さを感じることもあります。
この時期は、
「朝と昼の気温差が大きいので、体調管理はシッカリと!」
この言葉を良く耳にするのではないでしょうか?この時期の天気予報では、定番中の定番の文言となっています。
では、本当に秋は朝と昼の気温差が大きいのでしょうか?
秋は意外と気温差が小さい!?
上のグラフは、東京と甲府の最高気温と最低気温の差(平年値)※を表したものです。
これによると、気温差が大きいのは春→冬→秋→夏の順となりました(秋と夏の差はわずか)。
意外と、秋は1日の気温差が小さい季節のようです。
※厳密には朝と昼の気温差ではありませんが、似たような意味を持つ値となります。
体調管理が必要な理由は?
では、どうして「体調管理をシッカリと!」という言葉が定番になったのでしょうか?
色々と原因はありそうです。
1.日々の気温差が大きい
秋は夏の暑い時期から、冬の寒い時期へと変化する時期です。
そのため、体は夏バージョンから冬バージョンへと切り替えないといけません。
また、秋は低気圧と高気圧が交互に通過し、そのたびに気温が乱高下します。
1日の中での気温差よりも、日々の気温差が大きくなる時期と言えます。
2.服装選びが難しい”爽やか陽気”
”爽やか”が秋の季語であるように、秋は残暑から解放され、カラッと心地良い陽気になります。
日々ウェザーニュース会員から送られている体感の報告の「暑い・爽やか・寒い」の境を分析したところ、
・暑いと爽やかの境…25℃
・爽やかと寒いの境…11℃
となりました。
上のグラフは東京の最高気温と最低気温の平年値を表したものですが、秋は”爽やか”と感じる気温の日が多いことが分かります。
”爽やか”な陽気は体調には良さそうですが、快適に過ごすために重要なのが『服装選び』です。
服装選びを間違えてしまうと、暑くて汗をかいたり、逆に寒いのを我慢することになってしまいます。
これらの体感差・体感変化が、”秋の体調管理”につながっているのではないでしょうか。
秋は服装選びに細心の注意を!
服装がコロコロ変わる秋は、お洒落さんには楽しい季節ですが、暑いか寒いかにも細心の注意を払って服装を決めることが体調管理のコツと言えそうです。
日々の体感を上手に調節して、元気に過ごしたいですね!
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