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島が浮いて見える!? 石川・輪島で蜃気楼

ウェザーニュース / 2018年10月15日 9時0分

ウェザーニュース

15日(月)朝、石川県輪島市から、ちょっと不思議な写真が届きました。

写真をよーく見ると、なんと島が浮いている!? 一体なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

原因は蜃気楼

島が浮いて見える原因は、実は蜃気楼という現象。

蜃気楼は、太陽光線が密度の異なる大気を通過する際に、屈折してすこし離れたところの景色が、実際とは違う形に見える現象です。

そもそも光というのは、大気中の密度に差がない時は真っ直ぐ進みますが、密度に差がある場合は、密度がより高い方(温度が低いほう)へと進む性質があります。
このため、建物や島が逆さに見えたり、伸びて見えるのです。

下に像が作られるため、浮いて見える

蜃気楼には「上位蜃気楼」と「下位蜃気楼」というものがあります。
今回、島が浮いているように見えたのは、実景の下に反転した像が現れる「下位蜃気楼」によるもの。

秋~冬の場合、大気中の温度は低く、海水温は比較的暖かいという状態になっています。そのため、上の図のように光が屈折し、実景の下に像ができます。
島などのように実景が低いと、その上の空や背景まで下に映りこむので、浮いて見えるのです。

これからの季節は観測チャンス!

今日15日(月)朝の石川県輪島市の最低気温は11.6℃。
一方、日本海の水温は20℃以上あり、この温度差が今回の蜃気楼を発生させました。

今回紹介した下位蜃気楼は、秋~冬の時期によく見られます。
寒くなった日は、外出がてら海に注目すれば、ちょっとしたミステリーにあなたも遭遇するかもしれません。

参考資料など

魚津埋没林博物館 https://www.city.uozu.toyama.jp/nekkolnd/index.html

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