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【豊洲市場】エアカーテンを用いた温度管理・衛生管理への挑戦

ウェザーニュース / 2018年10月26日 7時0分

ウェザーニュース

10月11日に開場した豊洲市場(東京・江東区)は、温度管理と衛生管理が大きな話題の一つとなっています。なかでも外気を遮断し、室内温度を保つため等に一役買っているのが、目に見えない空気のドア「エアカーテン」。その特長をまとめてみました。

豊洲市場では約400基が稼働

築地市場は、屋根と柱を主にした開放型の構造で、生鮮品が外気に触れていました。

一方の豊洲市場は、閉鎖型構造にすることで施設内の保冷効果を高め、商品が外気や風雨などの影響を受けない工夫を施して設計されています。

「豊洲市場には約400基のエアカーテンが搬出入口に取り付けられています。ほとんどが吹き出し口から風を下方に噴流させるタイプで、目に見えない空気のカーテンをつくっています」(豊洲市場設備課)

搬出入口には通常のシャッターに加え、シートシャッターやエアカーテンを整備

エアカーテンには次のような効果があると言います。

1.外気の侵入を抑制し施設内の温度を保つ

冷却空気を循環させ、外気を遮り、施設内の冷気を保ちます。外部からの空気の侵入を少なくし、室内の空気の流失を防ぐことで、冷暖房費の大幅な節約にも役立っているのです。

搬出入口はシートシャッターなどで塞がれていますが、生鮮食品の搬入・搬出するときはシャッターを開けたままにして搬入・搬出がスムーズにできます。

2.虫の侵入を防ぐ

エアカーテンによる空気の流れにより、外部の虫(蚊やハエ、蜂など)の侵入を少なくします。食品の取扱いには極めて有効です。

3.ホコリの侵入を防ぐ

外気風を効果的に遮断することで、ゴミやホコリの侵入を少なくし、生鮮食品やショーケースを汚れにくくします。

4.煙・臭いを防ぐ

外からの排気ガスの侵入も軽減します。煙や臭いの侵入を防ぎます。

閉鎖型構造の豊洲市場では、建物に接した着車スペースや専用の搬出入口を介して生鮮食品の搬出入を行うことを前提に設計されています。そこに24時間空調やエアカーテン等の働きが加わることによって、産地から消費者まで温度管理が途切れないようになり、鮮度と衛生を保ったまま提供することができるようになると期待されています。

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