「十三夜に曇りなし」はホント?

ウェザーニュース / 2018年10月21日 13時30分

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十三夜の月は、中秋の名月として知られる十五夜の月と並ぶほどの名月と言われ、日本には古くから旧暦の8月15日(十五夜)と9月13日(十三夜)にお月見をする風習があります。

この風習が始まったのは平安時代の頃と言われており、すでに1000年をこえる歴史をもつ習慣(文化)ですが、皆さんは「十三夜に曇りなし」という言葉があるのをご存知でしょうか?


これは、現在の暦で9月にあたり秋雨前線や台風の影響などで晴れることの少ない十五夜に対し、今の暦で10月にあたる十三夜は比較的晴れることが多いことから言われるようになったとされる言葉ですが、この傾向は現在でも当てはまるものでしょうか?

ここ最近の天気をもとにみていきましょう。

今年の中秋の名月の天気はどうだった?

上の図は、今年の十五夜(9月24日)の21時頃に、全国から届いた天気の報告をプロットしたものです。

この日は日本の南海上に停滞した秋雨前線に加え、北海道の北に存在した低気圧とそこから伸びる前線の影響を受けたため、日本列島は東日本の太平洋側を除いてほとんど雲に覆われており、今年に限って言えば十五夜は晴れにくいというのは当たっています。

では、もっとさかのぼるとどうでしょうか?ここからは過去10年の十五夜と十三夜の東京・大阪の天気を見ていきます。

ここ10年では十五夜の方が晴れている

過去10年の東京と大阪の天気を見ると、十五夜に晴れた(晴れ間の出た)のは、東京は10年で8回、大阪は10年で7回となり、かなりの確率で月が見れたことがわかります。

一方、十三夜に晴れた(晴れ間の出た日)のは、東京は10年で4回、大阪は10年で5回と、十五夜に比べると月を見れていないことがわかります。

そもそもこの言葉は、1000年にわたるお月見文化の中で培われてきた経験則から伝えられてきた言葉で、過去10年での比較ではほとんど参考にはなりませんが、少なくともここ最近の傾向では少しずれているようです。

今年の十三夜の天気は?

今年は大陸から張り出してきた高気圧に広く覆われるため、「十三夜に曇りなし」という言葉通り、各地で絶好のお月見日和となりそうです。



昔の人々の言葉が現代まで残るほど、私達の暮らしの中で大切にされてきたお月見文化。

様々な時代を生きた私達の祖先達が、どのような気持ちで今夜と同じ満月前の少し欠けた月を見上げていたのか。そんなことに想いを巡らせながら月を眺めるものいいかもしれませんね。

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