そのクシャミや鼻水、風邪ではなく寒暖差アレルギーかも!?
ウェザーニュース / 2018年11月20日 6時20分
クシャミや鼻水が出ると風邪を疑いますが、寒暖差アレルギーかもしれません。この時期、朝と昼間や前日と今日の気温差が大きいことがアレルギーを引き起こしているのです。どうすれば寒暖差アレルギーを改善できるのでしょうか。
寒暖差はアレルゲンではないけれど…
「アレルギーは花粉やハウスダストなどアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)に対して過剰に免疫が働くことで目のかゆみやクシャミ、鼻水などの症状を生じる状態です。寒暖差はアレルゲンではないため厳密な意味ではアレルギーではありません」というのは、ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生です。
「しかし、気温差によるクシャミや鼻水がアレルギー反応に似ているため、拡大解釈して寒暖差アレルギーと呼ばれているのです。寒暖差アレルギーは女性に多く、メカニズムには自律神経が関係していることがわかっているので、筋肉量を増やしたり、生活を見直すとアレルギー反応を抑えることができます」(佐藤先生)
蕁麻疹が出る、呼吸が苦しくなる…
暖かいと血管は広がり、寒いと血管は縮まります。これは自律神経の働きによります。
「暖かい部屋から寒い屋外に出ると、血管がすぐには縮まりきれず、鼻粘膜が寒冷刺激を受けてクシャミや鼻水が出るのです。寒暖差アレルギーでは、蕁麻疹が出る、呼吸が苦しくなる、関節が痛むといった症状を訴える人もいます」(佐藤先生)
マスクは必須、寒暖差に応じた服装も
寒暖差アレルギーを抑えるにはどうしたらよいのでしょうか。
「寒冷刺激を緩和するために、気温が低い朝や寒い屋外に出るときはマスクをしてください。呼気がマスクに適度な温度と湿度を与えるので、鼻粘膜の寒冷刺激がやわらぎ、アレルギー反応も軽減します」(佐藤先生)
また、胸首、手首、足首を冷やさないことです。この3つの“首”はいずれも体表の近くを動脈が流れているので、マフラーやサポーター、レッグウォーマーなどで“首”を温めて体を冷やさないようにすれば、冷え性だけでなく寒暖差アレルギーも緩和されると言います。
「この時期は、着るもので寒暖差を調節する必要があります。朝は冷えていても昼間は日差しが出ると気温が上がるので、男性はコートや上着で寒暖差を調節し、女性は脱ぎ着が自由なカーディガン、スカーフ、マフラーなどを着て外出するといいでしょう」(佐藤先生)
こうした生活改善をしてもクシャミやセキ、鼻水が止まらないようなら、風邪にかかっていたり、呼吸器系の病気や鼻炎かもしれないので医療機関で診てもらってください。
この記事に関連するニュース
-
外でも快適に「花粉症に悩む人」の正しい治療戦略 重症化予防だけじゃなく、今は「根治」も可能に
東洋経済オンライン / 2025年2月5日 13時30分
-
花粉の飛散量去年の270%?! 「毛の長い服は避けて」基本的な対策を専門家に聞いた
RKB毎日放送 / 2025年1月31日 11時26分
-
黄色い鼻水は放置してはいけない…風邪や花粉症から副鼻腔炎へ
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月28日 9時26分
-
今冬はしもやけが急増中 発症の原因となる寒暖差の目安は
ウェザーニュース / 2025年1月28日 5時10分
-
鼻水の季節だから知っておきたい…「色」「臭い」「粘度」の意味
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月24日 9時26分
ランキング
-
1日本海側で大雪、交通機関に乱れ 富山では車の立ち往生発生
毎日新聞 / 2025年2月5日 18時17分
-
2ダイタク・吉本大さんと9番街レトロ・なかむら★しゅんさんがオンラインカジノで賭博の疑い 警視庁が事情聴取
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2025年2月5日 20時44分
-
3長崎原爆の無縁死没者名簿に1字違いの親族の名前「まさか」…遺族の問い合わせで身元判明
読売新聞 / 2025年2月5日 15時32分
-
4【速報】”画期的な判決”が確定 交通事故死した聴覚障害の女の子に「健常者と同額」の逸失利益を認めた大阪高裁 双方上告せず
MBSニュース / 2025年2月5日 14時10分
-
5八潮道路陥没の復旧工事、埼玉県補正予算案に40億円…再発防止へ下水道局定員を10人増
読売新聞 / 2025年2月5日 12時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください