雪になる目安の「上空の寒気」の強さとは?
ウェザーニュース / 2018年12月8日 11時30分
冬になり、天気予報で「上空に強い寒気が…」という言葉をよく耳にするようになりました。
この寒気によって、雪になるのか、雨が降るのか、はたまた大雪に注意が必要なのか。
それぞれの高さによって目安となる温度がありますので、参考にしてみてください。
1500m付近(850hPa)の目安
雪の降ることが多い日本海側の平地で雪を降らせる目安は、一般的には上空1500m付近の気温が「-6℃以下」と言われています。
しかし、雪があまり降らない関東平野では、目安となる温度が日本海側よりも高く、上空1500m付近の気温が「-3℃」前後でも雪が降ります。
関東など太平洋側は、地上付近が冷えやすい場合も
というのも、関東で雪となる時は、南の海上に発達した低気圧(南岸低気圧)があることがほとんどです。
この低気圧があることによって、内陸部のにある冷たい空気が関東方面に流れ込んできます。そのため、地上付近の気温が下がりやすく、日本海側より上空の気温が高くても、雪となりやすいのです。
また、地上の近くが乾燥していると、落ちてきた雨粒が蒸発する時に、周辺の空気から多くの熱を奪って、気温が下がりやすくなります。そのため、より雪が降りやすくなります。
上空5500m付近(500hPa)の場合
先ほどより、もっと高いところ、上空5500m付近(850hPa)でも、目安となる数字があります。
一般的には「-30℃以下」が、雪になりやすい目安とされていますが、この高さで注目するのは、大雪になるかどうかというところ。
大雪になる目安の気温は、「-36℃以下」と言われています。日本海側など、豪雪地帯の方は「−36℃以下」という寒気に覆われるようでしたら注意が必要です。
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