【週刊地震情報】2018.12.02 茨城県南部震源、関東広域の地震
ウェザーニュース / 2018年12月2日 13時45分
日本域の最近一週間の地震回数は先週に比べると少なくなりました。焼岳周辺の地震減少が影響しています。(11月26日~12月1日の集計)
国内:茨城県南部震源の地震 関東広域で震度3~4
27日(火)8時33分頃、茨城県南部を震源とする地震が発生しました。震源の深さは50km、地震の規模を示すマグニチュードは5.0と推定されます。
この地震で埼玉県春日部市や久喜市、栃木県宇都宮市、茨城県笠間市や筑西市、群馬県邑楽町などで震度4、関東の広い範囲で震度2~3を観測しました。この地震による津波の発生はありません。
関東地方で震度4以上の地震を観測するのは10月15日以来、茨城県南部を震源とする最大震度4以上の地震は2017年12月2日以来、約1年ぶりです。防災科学技術研究所のAQUA震源速報による解析では北西ー南東方向に圧縮軸をもつ逆断層型のメカニズムと見られ、このエリアでは多いタイプの地震です。
ウェザーニュースが設置している生活空間の揺れを観測する「Yureステーション」による状況を見ると、川口市に設置されているものでは初期微動がほとんど見られず、急に強い揺れが到達した点。
強い揺れは30秒程度と比較的短い点が特徴的です。
陸域で発生した直下型のタイプの地震の特徴が現れています。
海外:アラスカでM7.0 アンカレッジで強い揺れ
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は3回発生しています。最も強い地震は12月1日にアラスカで発生したM7.0です。震源に近いアンカレッジでも強い揺れに見舞われ、空港が一時閉鎖されるなどの影響が出ました。発生後しばらくはM5を超える余震が頻発していましたが、徐々に落ち着いてきています。
USGSの解析によるメカニズムは東西方向に引張り軸を持つ正断層型で、プレート境界での地震ではないと見られます。
太平洋プレートと北アメリカプレートの沈み込み帯にあたるアラスカ湾周辺では過去にも巨大地震が発生しており、世界最大級の地震として知られる1964年のアラスカ地震(M9.2)は今回の震源の近くで発生しました。
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。
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