エルニーニョ現象は春まで継続可能性大
ウェザーニュース / 2019年1月10日 16時16分
気象庁は10日(木)エルニーニョ監視速報を発表しました。
昨秋発生したエルニーニョ現象は継続中で、太平洋赤道域の海洋表層にはほぼ全域で暖水が見られ、東部の海面水温が平年より高い状態を維持するように働いています。少なくとも春にかけてはエルニーニョ現象が継続する可能性が高い状況です。
◆エルニーニョ現象の発生確率
2月 80%
3月 80%
4月 70%
5月 60%
各月ごとの発生確率を見ると、3月までは80%と高く、4~5月にかけては多少低下するものの、60~70%を予想しています。このため、少なくとも春にかけてはエルニーニョ現象が継続する可能性が高いと見られます。
その後は予測のブレ幅が大きく、継続するか平常に戻るかははっきりとしません。
最新の1か月予報では西日本を中心に暖冬傾向が続くと見られています。南岸低気圧の動向にも注意が必要です。
エルニーニョ現象とは?
中立の状態(エルニーニョ現象もラニーニャ現象も発生していない)と比べ、東風(貿易風)が弱まることで「エルニーニョ現象」が発生します。
エルニーニョ現象 発生時の特徴
・東風が平常時よりも弱い
・暖かい海水が東へ広がっている
・東部では冷たい水の湧き上りが弱まり、太平洋赤道域の中部から東部では、海面水温が平常時よりも高くなる
・エルニーニョ現象発生時は、積乱雲が盛んに発生するエリアが平常時より東へ移る
参考資料など
気象庁HPより
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