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冬のお茶選びは「発酵度」が鍵 体の温め効果の高いお茶とは?

ウェザーニュース / 2019年1月16日 11時30分

ウェザーニュース

体温の低下がヒトの免疫力も低下させることはよく知られていますが、いま注目されている「発酵茶」が身体を温め、免疫力の低下を防いでくれるのです。

「お茶」には、からだを「温めるもの」と「冷やすもの」があります。そのポイントが「発酵」!発酵度が高いほど、温め効果が高いといわれています。

温め効果のある「お茶」は?

お茶は「不発酵茶」「半発酵茶」「酵素発酵茶」「微生物発酵茶」などに分類されます。

●不発酵茶
茶摘み後、すぐに蒸したり炒ったりすることで発酵をストップさせたもの。
⇒「煎茶」「玉露」「ほうじ茶」「番茶」「抹茶」など

●半発酵茶
茶摘み後、茶葉の酵素によって一定期間発酵させ、その後発酵をストップさせたもの。
⇒「ウーロン茶」など

●酵素発酵茶
茶摘み後、茶葉の酵素によって完全に発酵させたもの。
⇒「紅茶」など

●微生物発酵茶
微生物によって発酵させたもの。
⇒「プーアール茶」「碁石茶」(高知県大豊町)など

“温め効果“が期待できるのは、「紅茶」や「プーアール茶」、「碁石茶」などの酵素発酵茶や微生物発酵茶。
一方、日本人には馴染みの「煎茶」や「ほうじ茶」などは、寒さ対策という点では、紅茶やプーアール茶などに一歩譲ることになります。

碁石茶。碁石茶菌をつけて発酵させてから天日干しをして水分を出し切る

一気に干さなければ菌がさらに繁殖するため、3日続けて晴れの日を選んで干すという

ちなみに、「麦茶」は「茶葉」ではなく「大麦」を原料とするため、厳密な意味では「お茶」ではありません。麦茶といえば夏の定番飲み物ですが、原料の大麦に体を冷やす効果があるので、それはそれで理にかなっているわけですね。

この季節は発酵度の高いお茶で、からだをじわじわ温めていきたいところですが、飲み方にはいくつか注意点があります。

1つが、冷やして飲まないこと。お茶そのものに体を温める効果があっても、冷たければ、体を冷やします。暖房器具などでポカポカになった部屋にいると、冷たいものが飲みたくなりがちですが、「冬は冷たい飲み物はNG」と心得ましょう。

また、紅茶の場合、「白砂糖を必ず入れる」という人がいますが、こちらもせっかくの紅茶の効果を減らすといわれています。白砂糖はからだを冷やす働きがあるからです。甘味を足したいときは、からだを温める効果のある黒砂糖やハチミツがおすすめです。

参考資料など

『発酵食品礼賛』(小泉武夫、文藝春秋)

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