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利尻島の風下に「カルマン渦」が出現 北海道

ウェザーニュース / 2019年1月29日 13時15分

ウェザーニュース

今日1月29日(火)は、北日本を中心に冬型の気圧配置となっています。
日本の東側にある低気圧が、北海道よりも南の三陸沖を発達しながら進んでいるため、北海道付近ではこの時期に多い北西の風ではなく、今日は北北東の風が吹いています。

島の風下に「カルマン渦」


宗谷地方の沖にある利尻島の風下には、衛星画像から「カルマン渦」を確認することが出来ます。

上空の低いところを流れる風が何らかの理由で山を乗り越えられず、左右に分かれて山の背後へ回り込みます。山のすぐ後ろは風の流れがほとんどない淀みのような状態となり、風が巻き込むように山の後ろ側に入り込んで雲の渦ができるのです。

カルマン渦発生原理の模式図

利尻島には標高1712mの利尻山があり、この山を回り込んだ風でカルマン渦が出現した形です。

北西風が吹く日の利尻島周辺では、風下側に陸地があるためカルマン渦は見られません。北風や北東の風となる日にしか見られないため、カルマン渦がよく見られるチェジュ島や屋久島に比べると出現頻度は低くなります。

午後になると低気圧が離れ、風が弱まることから、カルマン渦は消えていくものとみられます。


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