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緑茶でインフルエンザ予防!

ウェザーニュース / 2019年2月7日 12時0分

ウェザーニュース

この時期、猛威を振るうインフルエンザ。

「緑茶がインフルエンザを含めたウイルス予防に良い」という話を耳にしますが、本当のところはどうなのしょうか?

緑茶のインフルエンザ予防効果

「緑茶は古くから健康に良いとされ、緑茶に含まれる様々な有効成分が明らかにされてきました。特にカテキンは、抗菌・抗ウイルス作用の他、食事中のコレステロールや脂肪の吸収を抑える作用があります。インフルエンザウイルスについても、カテキンに感染を抑制する働きがあります」と、(株)伊藤園(東京都渋谷区)の中央研究所の提坂裕子所長は言います。

カテキンとは、緑茶に含まれるポリフェノールの一種のこと。「インフルエンザの感染は、まずウイルスが粘膜の細胞に接着し、細胞内に侵入して起こりますが、カテキンはウイルスの細胞に接着するのを阻止するのです」(提坂所長)

さらに、緑茶に含まれるアミノ酸の一種である「テアニン」にも、免疫力を高める効果があるとされています。

中央研究所では、静岡県立大学薬学部の山田浩教授らとの共同研究で、臨床実験も行っています。

カテキンとテアニンといった緑茶成分を含むカプセルを5ヵ月間摂取するグループと、含まないカプセルを摂取したグループを比較。その結果、緑茶に含まれるカテキンとテアニンが、インフルエンザの発症を減少させることが確認されたのです。

「実験では、緑茶に含まれるカテキン(ガレート型)とテアニンを含んだカプセルを用いました。ガレート型カテキンは、インフルエンザウイルスの感染を抑制し、テアニンは、体内に吸収され免疫細胞を活性化すると考えられます」(提坂所長)

※緑茶には構造が若干異なるカテキンが数種類含まれており、特に没食子酸(ぼっしょくしさん)が付いている「ガレート型」と、付いてない「非ガレート型」に大別されます。ガレート型の方が、抗菌、抗ウイルス活性は高いとされています。

紅茶の予防効果は?

では、茶葉を発酵させてつくる紅茶にも効果があるのでしょうか?

「紅茶も抗インフルエンザ活性があり、紅茶でうがいをすると予防効果があるという文献があります。ただ、飲用での効果を確認した報告はありません」(提坂所長)

今後、研究がいっそう進むことを願いたいですね。

それにしても、毎日飲んでいる飲料がインフルエンザ予防に役立つという科学的なエビデンスがあるのは心強いですね。

インフルエンザ予防のための飲用以外の緑茶活用法を提坂所長に聞いたところ、「市販のうがい薬と同様、緑茶でこまめにうがいをすることをお勧めします」とのこと。

インフルエンザは例年3月までは流行シーズンなので、ウイルス予防の一つとして、取り入れてみてはどうでしょうか。

参考資料など

【取材協力】伊藤園(https://www.itoen.co.jp)

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